【赤坂氷川神社】御朱印・ご利益・見どころ・アクセスなど

赤坂氷川神社 東京十社めぐり
赤坂氷川神社

赤坂氷川神社は、東京都港区赤坂にある神社であり、天暦5年(951年)に創建、約1000年以上の歴史がある古社です。
元准勅祭神社であり、東京十社の一つとして数えられている由緒・格式が高い神社です。

「良縁に恵まれたい」と願う人々の想いを叶えてくれる、縁結びのパワースポットとして親しまれています。

「四季を感じる鎮守の社、江戸の時より変わらぬ社」といわれているとおり、都会の一角にありながら、古き良き日本の風情を感じることができる神社です。

この記事では、そんな赤坂氷川神社の歴史、ご利益や見どころなどを紹介します。

赤坂氷川神社も含む「東京十社めぐり」についても紹介中です。

東京十社めぐり|東京の格式高き神社をめぐる旅へ
元准勅祭社である十社をめぐる「東京十社めぐり」を紹介しています。根津神社、神田明神、亀戸天神社、富岡八幡宮、芝大神宮、品川神社、赤坂氷川神社、日枝神社、白山神社、王子神社といった格式が高い神社への巡拝を誘います。

赤坂氷川神社の御朱印

参拝したら、その証として御朱印を拝受しましょう。
平常時は本社の氷川神社と末社の四合稲荷の御朱印が授与されています。祭事と季節にちなんだオリジナル御朱印も頒布(はんぷ)されています。

令和七年一月の御朱印

令和七年一月は、以下の御朱印が頒布されています。

  • 本社の御朱印(左上)
  • 四合(しあわせ)稲荷(右上)
  • 初茜(はつあかね、左下)
  • 月参り御朱印(右下)の四種類が頒布されています。
赤坂氷川神社 御朱印 4種類

本社の御朱印(左上)、四合稲荷の御朱印(右上)、季節の御朱印(左下)、月参り御朱印(右下)

本社の御朱印

赤坂氷川神社 本社の御朱印

本社の御朱印は、赤坂氷川神社の標準の御朱印です。
東京十社めぐりのために御朱印を集めている方はお受け取りください。

四合稲荷の御朱印

赤坂氷川神社 四合稲荷 御朱印

四合稲荷は、勝海舟が命名した稲荷の御朱印です。
四合勝海舟直筆の社額(扁額)の文字を用いている御朱印です。

初茜の御朱印

赤坂氷川神社 初茜 御朱印

初茜は、赤坂氷川神社の境内神域で収穫した茜草で和紙を染めた御朱印です。

氷重の御朱印

赤坂氷川神社 氷重 御朱印

「氷重(こおりかさね)」は、1月の季節御朱印で、日本の伝統的な配色を用いた御朱印です。

赤坂氷川神社の由緒・歴史など

由緒

赤坂氷川神社は、平安時代中期の天暦5年(951年)に創建されたとされています。

東国を巡っていた蓮林僧正が、一ツ木村、現在の赤坂4丁目付近で一夜を過ごした際に、夢の中で御祭神からこの地に社を建てるようにとの指示があったと伝えられています。その夢がきっかけとなり、赤坂氷川神社が創建されたといわれています。

江戸時代以降の変遷

江戸時代に入ると、紀州藩中屋敷があった赤坂の鎮守として、紀州藩主であった徳川吉宗が篤く信仰しました。

  • 享保15年(1730年)に遷座
    徳川吉宗の命により、現在の地に社殿が造営され、遷座が行われました。社殿は、東京都の有形文化財に指定されています。
  • 江戸幕府からの尊信
    徳川吉宗をはじめ、歴代将軍の朱印状が下付されるなど、江戸幕府から厚い信仰を集めました。
  • 江戸七氷川の一社に数えらる
    麻布氷川神社、渋谷氷川神社などとともに「江戸七氷川」に数えられ、その筆頭とされていました。

赤坂氷川神社は、明治時代に入ると准勅祭社へ昇格し、その後、東京十社の一社に数えられることになりました。

  • 准勅祭社への昇格
    明治元年、明治天皇より新しい首都東京の鎮護と万民の安泰を祈る「准勅祭社」に定められました。准勅祭社は、国が特に重要視する神社に与えられる称号であり、赤坂氷川神社の社格が格段に高まりました。
  • 東京十社の一つとなる
    明治3年(1870年)9月1日に社格が准勅祭社から東京府社に変更され、東京十社の一つに指定されました。現在でも「東京十社」の一社に数えられており、東京を代表する神社のひとつとして位置づけられています。

大正・昭和以降では、東京の都市化が進み、赤坂周辺も大きく変化しました。しかし、赤坂氷川神社は地域の人々の信仰のよりどころとして、その役割を変わらず果たし続けてきました。

  • 関東大震災と復興
    1923年の関東大震災では、社殿も大きな被害を受けましたが、その後復興され、人々の心のよりどころとして再建されました。
  • 戦後の復興
    第二次世界大戦後も、人々の生活が安定し始めるにつれて、神社への信仰が再び盛んになり、多くの参拝客が訪れるようになりました。

平成時代における赤坂氷川神社は、以下の伝統的な祭事を守る取り組みを強化させました。

  • 氷川山車の復活
    平成16年(2004年)に、江戸時代から伝わる「氷川山車」を復活させるプロジェクトが始まりました。
    その結果、地域住民の協力のもと、江戸の祭りの華であった山車を貴重な文化遺産として後世に伝えていくことを目的としたNPO法人赤坂氷川山車保存会が設立され、多くの宮神輿と江戸型山車である「赤坂氷川山車」の修復・復元作業が行てきています。
  • 赤坂氷川祭の盛況
    毎年9月に行われる赤坂氷川祭は、地域最大のイベントの一つとして定着しています。氷川山車の巡行をはじめ、様々なイベントが開催され、多くの人々が訪れます。

赤坂氷川神社のご祭神

赤坂氷川神社は、以下の三柱の神様をお祀りしています。

    • 素戔嗚尊(スサノオノミコト)
      伊勢神宮に祀られる天照大御神(あまてらすおおみかみ)の弟神です。
      勇猛果敢な神様であり、八岐の大蛇を退治したことで知られています。
      妻である奇稲田姫命との間に数多くの神々をもうけられました。
    • 奇稲田姫命(クシナダヒメノミコト)
      「稲の稔る田」の象徴とされる豊穣を司る神様で、八岐の大蛇の生贄となったところを素盞嗚尊に助け出されたエピソードで有名です。
      素盞嗚尊との結婚により、数多くの神々をもうけられ、夫婦円満の象徴となっています。
    • 大己貴命(オオクニヌシノミコト)
      別名:大国主命
      素盞嗚尊と奇稲田姫命の子孫であり、出雲大社の御祭神である大国主命と同じ神様です。
      穀物の神様である少彦名命(すくなびこなのみこと)とともに豊かな国づくりを進められ、農業・漁業・医療・殖産など数多くの知恵を授けられました。
      『出雲国風土記』には「天の下造らしし大神」と称えられています。
      三柱の神様は、古来より「縁結び」を司る神様として信仰されてきました。

赤坂氷川神社のご神徳・ご利益

素戔嗚尊と奇稲田姫命

仲睦まじい夫婦、素戔嗚尊と奇稲田姫命は良縁の象徴

赤坂氷川神社は、縁結びのパワースポットとして知られており、厄除け、縁結び、事業成功など、様々なご利益もあると考えられています。

縁結びが叶ったという声が

御祭神の三柱すべてが、縁結びに長けているとされており、お付き合いが始まった、結婚できた、復縁できたなど、縁結びの願いが叶ったというパワースポットとして人気があります。

  • 素戔嗚尊(スサノオノミコト)
    縁結び、夫婦円満、子孫繁栄、厄除け、開運、勝利

    八岐大蛇を退治した勇猛な神様として知られ、悪を払い、福を招く力があるとされています。また、勝負事や困難を乗り越えたい時にもご利益があるとされています。
  • 奇稲田姫命(クシナダヒメノミコト)
    縁結び、夫婦円満、子孫繁栄
    素戔嗚尊の妻であり、美しい女神として知られています。縁結びの神様としても信仰されており、良縁を結びたい方や、夫婦円満を願う方にご利益があるとされています。
  • 大己貴命(オオクニヌシノミコト)
    縁結び、事業成功、開運
    国産みの神様として知られ、あらゆる縁を結ぶ神様としても信仰されています。特に、事業の成功や、新しいことを始めたい方にご利益があるとされています。

強力なパワースポットで有名

境内の大銀杏と二の鳥居にいる狛犬に願い掛けすると願いが叶うという声が多く、ぜひご挨拶と合わせて願い掛けしてみてください。

大イチョウ、スピリチュアルな御神木

赤坂氷川神社 大イチョウ

当社の大イチョウは樹齢約400年と推定され、幹の周囲は約7.5メートルにも達します。
この木は御社殿が遷座する以前からこの地に根付いていたと考えられ、江戸時代初期からの歴史の変遷を見守ってきた赤坂氷川神社の象徴でもあります。

昭和20年(1945年)の東京大空襲では、幹の大部分が焼失しましたが、生気を取り戻して蘇った御神木として崇められています。

病気平癒、健康長寿の強いご利益があるといわれており、願い掛けしたら病気が治ったといった強力なパワースポットとしてよく知られている御神木です。

毎年11月下旬には鮮やかな黄葉を見せ、見る人々にその生命力と神秘的な魅力を伝えています。

子持ち狛犬もパワースポット

二の鳥居の前にいる一対の狛犬も願い掛けすると叶うことでよく知られています。
邪気から守り、夫婦円満、子孫繁栄、縁結びのご利益が強いパワースポットです。この写真を撮影している時も数人の方がこの狛犬を優しく撫でる姿を見かけました。

赤坂氷川神社 二の鳥居 狛犬

上の狛犬は悪い気が侵入していないかを警戒している威風堂々とした姿です。右下には、小さいながらも凛とした子供の狛犬の姿が格好がいいです。

赤坂氷川神社 二の鳥居 狛犬

こちらの狛犬は悪い気に対する臨戦態勢のような姿をしています。右下の子供の狛犬も小さいながらも低い姿勢から飛び掛からんとしている感じがして、かわいらしいですが格好がいいです。

赤坂氷川神社の見どころ

境内案内図

赤坂氷川神社 境内案内図

出典:赤坂氷川神社公式サイト

ご社殿

赤坂氷川神社 御社殿

享保15年(1730年)、徳川八代将軍吉宗公の指示により建立されました。
ちょうどこの頃、幕府は倹約政策を推進していたため、社殿は質素でシンプルなデザインが特徴です。
しかし、将軍の寄進によるものだけあって、大きな雲形組物や吹寄せ垂木といった重厚な装飾も取り入れられています。

数々の戦災や震災を乗り越え、当時の姿を今に伝えており、昭和51年(1976年)には東京都の有形文化財(建築物)に指定されています。

一の鳥居(南側)と社号碑

赤坂氷川神社 一の鳥居 南側

南側の一の鳥居には「大正十一壬戌年九月」「麻布 芝 氏子中」との刻印があり、麻布・芝地域にまで信仰が広がっていたことを示しています。

一の鳥居(東側)

赤坂氷川神社 一の鳥居(東側)

東側の一の鳥居には「御即位記念 寄附 苗村又右衛門」という銘があり、大正4年(1915年)11月に行われた大正天皇の即位の礼に際して、氏子の代表である苗村又右衛門から奉納されたものです。

狛犬は都内で最も古い

赤坂氷川神社 狛犬

境内には7対の狛犬があり、赤坂氷川神社は狛犬の宝庫と称されています。
これらの狛犬の多くは、祭りや式典に合わせて奉納されたもので、地域の深い信仰を反映しています。

赤坂氷川神社 都内最古の狛犬

2025年1月11日参拝時に撮影したもの

三の鳥居と手水舎の少し先の両脇にある狛犬は、延宝3年(1675年)6月に建立されたもので、都内の神社に現存する石造狛犬の中では最も古いものとされています。

四合稲荷(しあわせいなり)

赤坂氷川神社 四合稲荷

明治31年(1898年)、当社の近くにあった古呂故稲荷(ころこいなり)、地頭稲荷、本氷川稲荷、玉川稲荷の4社が合祀されました。
この際、幕末の志士である勝海舟が「四社を合祀」という言葉を用い、幸福の「しあわせ」と「志を合わせる」という意味を込めて四合稲荷(しあわせいなり)と名付けました。

その後、大正14年(1925年)には鈴降稲荷と縁起稲荷が合祀され、さらに昭和9年(1934年)には明徳稲荷も合祀されました。

境内には西行稲荷、桶新稲荷、山口稲荷と九神社といった末社が存在しています。

太鼓橋からの四合稲荷

赤坂氷川神社 太鼓橋

東側の一の鳥居を進み、左側に掛かっている「太鼓橋」からの眺めです。

一般に神社に掛かっている太鼓橋は邪気を祓い、心身を清める力があるとされています。
ですので、赤坂氷川神社では、太鼓橋を一旦渡ってから、四合稲荷にお参りして、それから階段を上り、二の鳥居から境内に入っていくといいのではないかと思います。

包丁塚は料理人に人気

赤坂氷川神社 包丁塚

包丁塚は、昔から料亭や飲食店で栄えてきた赤坂ならではの石碑です。
料理人の使い古した包丁を納め、その恩恵に感謝し、調理した動物や魚などの霊を慰めるためのもので、

和四十九年(1974年)十一月に赤坂青山料理飲食業組合連合会により建立されました。
現在、毎年十月上旬の土曜日に「包丁塚祭】が行われています。

赤坂氷川神社のお祭り・イベント

赤坂氷川祭の山車

赤坂氷川祭では華麗なる山車が巡行する

赤坂氷川神社では、年間をとおして多くの祭事・イベントが実施されています。

1月1日 歳旦祭 1年の最初に行われる神事で、御祭神に皇室の繁栄や国家の平和、そして五穀豊穣を祈ります。
2月3日 節分祭 立春の前日に御祭神に災厄を祓う祈りを捧げるとともに「豆撒き」が行われます。この行事は平安時代の追儺(ついな)や鬼遣(おにやらい)に由来しています。
2月17日 祈年祭 春の耕作の開始時期に五穀豊穣を祈る神道のお祭りです。
11月23日に行われる新嘗祭(にいなめさい)と対になるお祭りで、五穀豊穣のほかにも諸産業の発展や家運隆昌など、さまざまな「実り」を祈る日です。
4月15日 四合稲荷  例祭 境内にある末社「四合稲荷」の例祭が行われます。五穀豊穣と氏子や崇敬者の商売繁盛を祈願します。
6月30日 夏越の大祓式 1年の前半の締めくくりとして行われる神事です。
無意識のうちに犯した過ちや穢れを人形に移し、「茅の輪(ちのわ)くぐり」を行うことで心身を祓い清め、その年の後半の健康と無事を祈願します。
9月15日 例大祭
(赤坂氷川祭)
年間を通して行われる祭典の中で、最も重要な神事です。御祭神に様々な神饌を供え、御神徳の発揚ならびに皇室の弥栄、国家の安寧、氏子崇敬者の隆昌を祈願します。
宮神輿と「赤坂氷川山車」が都心のビル群を背景に巡行し、多くの見物客で賑わいます。
10月上旬 包丁塚祭 包丁塚は、1974年11月に赤坂青山料飲組合によって設立されました。赤坂の料亭街ならではの神事であり、料理人たちが包丁を奉納する「包丁塚」の前で、料亭・飲食店・料理人たちの安全と商売の繁盛を祈ります。
11月23日 新嘗祭 収穫の恵みに感謝し、その年の新穀を神前にお供えして、ご祭神の素戔嗚尊、奇稲田姫命と大己貴命に五穀豊穣に対し感謝を申し上げます。全国の神社では新嘗祭が行われ、国全体で収穫を祝う祭りとなっています。
12月31日 年越しの大祓式 年越の大祓式は、新年を迎える前に、知らず知らずのうちに犯した罪や穢れを祓い清める神事です。夏越の大祓式と同様、犯した過ちや穢れを人形に移し、「茅の輪(ちのわ)くぐり」を行い、清々しい気持ちで新年を迎えられるよう祈願します。

基本情報

【社名】赤坂氷川神社
【所在地】東京都港区赤坂6丁目10番12号
【電話】 03-3583-1935
【拝観時間】年中無休
【開門時間】:6:00
【閉門時間】:17:30
【授与所受付】:9:00~17:00
【御祭神】
・素盞嗚尊(すさのおのみこと)
・奇稲田姫命(くしなだひめのみこと)
・大己貴命(おおなむぢのみこと、別名:大国主命)
【公式サイト】https://www.akasakahikawa.or.jp/

アクセス・最寄り駅・ルート

最寄り駅

【最寄り駅】
・千代田線「赤坂駅」 5番出口より徒歩7分
・日比谷線「六本木駅」7番出口より徒歩6分
・大江戸線「六本木駅」7番出口より徒歩6分
・南北線「六本木一丁目駅」1番出口より徒歩10分
・銀座線「溜池山王駅」12番出口より徒歩14分

徒歩ルート

【赤坂駅からの徒歩ルート】

【六本木駅からの徒歩ルート】

【六本木一丁目からの徒歩ルート】

【溜池山王からの徒歩ルート】

赤坂氷川神社の駐車場

境内には9台の駐車スペースがあり。
境内が石畳になっているため、マイクロバス以上の大きさの車は進入できません、お近くのパーキングをご利用ください。

年末年始の駐車場利用停止のお知らせ。
混雑が想定されるため、
以下の期間は駐車場を利用できません。
12月31日(火)の午後から1月13日(月・祝)

赤坂氷川神社  紹介まとめ

平安時代から1000年以上続く歴史ある赤坂氷川神社。

由緒・格式が高い元

素盞嗚尊、奇稲田姫命、大己貴命という強力なご神徳は、縁結び、厄除け、家内安全など、様々なご利益があると言われています。

例大祭をはじめ、一年を通して様々な神事が行われており、神輿渡御、山車の巡行や神楽など、伝統的な神事が現代に受け継がれています。

ぜひ一度、ご自身の目でその荘厳な社殿を拝見し、ご神気を体験してみてはいかがでしょうか。

コメント