【鹿島神宮】駅から御手洗池まで|要石・奥宮など・すごい不思議な出来事を巡る体験旅

鹿島大神宮 大鳥居 二之鳥居 茨城県の神社
二之鳥居として佇む大鳥居

鹿島神宮は茨城県鹿嶋市に鎮座しており、武甕槌大神を祀る東国屈指の古社です。

鹿島神宮駅に降り立った瞬間から、神話空間への旅が始まります。参道を進むにつれ、空気が変わり、杉並木の静けさが心を整えてくれます。

御手洗池の湧水に触れ、奥宮の神秘に包まれ、地震を鎮めると伝わる要石など、鹿島神宮には、語りきれない「すごい不思議な出来事」が息づいています。

駅から御手洗池までの導線を軸に、鹿島神宮の見どころと神秘的な体験を巡る参拝旅をご案内します。

この記事を読むと、以下のことが分かります:

  • 鹿島神宮の由緒と主祭神・武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)の神話的背景
  • 東国三社巡りと「霊的な結界」としての信仰的意義
  • 鹿島神宮駅からのアクセスと参道の空気感
  • 御手洗池・奥宮・要石にまつわる不思議な体験と伝承
  • 楼門・拝殿・鹿園など、その他の見どころと空間の魅力
  • 御朱印・お守り・授与品の種類といただき方

鹿島神宮とは?神話と歴史が息づく東国の古社

  • 鹿島神宮は茨城県鹿嶋市に鎮座し、武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)を祀る国家鎮護の古社です。
  • 香取神宮・息栖神社とともに東国三社を形成し、霊的な結界を体感する信仰があります。
  • 武甕槌大神は国譲り神話の交渉役であり、鹿島神宮は武神信仰の象徴として武士に崇敬されました。

鹿島神宮は、茨城県鹿嶋市に鎮座する由緒ある神社で、古代より武の神・武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)を主祭神として祀っています。創建は神武天皇の御代とも伝えられ、国家鎮護の神として朝廷や武家から篤く崇敬されてきました。

また、香取神宮・息栖神社とともに「東国三社」の一角を担い、古代から中世にかけては東国の霊的中心地として機能していました。三社を巡ることで「東国の※結界」を体感するという信仰も根強く残っています。※結界:「霊的な境界線」のような意味。

武甕槌大神は、天照大神の命を受けて地上に降り立ち、国譲り神話において大国主命と交渉した神として知られています。その神話的背景から、鹿島神宮は武神信仰の象徴とされ、武士たちの精神的支柱としても重要な役割を果たしてきました。神話と歴史が交差するこの神社は、今もなお多くの参拝者を惹きつけています。

鹿島神宮駅からのアクセス|徒歩で巡る神域への訪問

鹿島神宮駅は、JR鹿島線の終着駅であり、鹿嶋市と鹿島神宮の玄関口として多くの参拝者を迎えています。駅舎は清潔感があり、「ようこそ鹿嶋市へ」の看板など、地域の観光拠点としての役割も感じられます。

鹿島神宮駅から二之鳥居までの徒歩ルート

駅から鹿島神宮までは徒歩10分弱。道中には案内板が整備されており、初めて訪れる人でも迷うことなく参道へと進めます。大鳥居が見えてくると、空気が少しずつ変わり始め、街の喧騒から離れていく感覚が訪れます。

鹿島神宮のご利益

鹿島神宮のご利益は、勝負運・災難除け・縁結び・安産祈願など、多岐にわたります。それぞれのご利益がある背景や理由を交えて紹介します。

勝負運・必勝祈願|武神の力にあやかる

【背景と理由】

  • ご祭神・武甕槌大神は、日本神話の「国譲り」において出雲の建御名方神(たけみなかた)との力比べに勝利した武神。
  • 剣の神・雷神・地震の神としても知られ、力・決断・勝利の象徴とされています。

【エピソード】

  • 徳川家康は関ヶ原の戦いの前に鹿島神宮を参拝し、勝利後に本殿を寄進したと伝えられています。
  • 現代では、Jリーグの鹿島アントラーズが毎年必勝祈願に訪れるなど、スポーツ選手や受験生にも人気のご利益です。

災難除け・地震除け|要石の霊力

【背景と理由】

  • 要石は、地震を起こすとされる大鯰の頭を地中で押さえている霊石。
  • 武甕槌大神がこの石を打ち込んだとされ、地震を鎮める神の力の象徴です。

【エピソード】

  • 江戸時代、水戸光圀がその深さを確かめようと掘らせたが、底に届かず一夜にして穴が埋まったという逸話が残っています。
  • 東日本大震災でも、要石は割れず、位置も変わらず鎮座し続けたことから、改めてその神聖性が注目されました。

縁結び・安産祈願|神功皇后の腹帯伝承

【背景と理由】

  • 鹿島神宮には「常陸帯(ひたちおび)」という宝物が伝わり、これは神功皇后が妊娠中に身につけた腹帯を奉納したものとされています。
  • この伝承から、妊娠・出産・縁結びの神徳があるとされるようになりました。

【エピソード】

  • 縁結びや安産祈願のお守りも授与されており、女性参拝者からの信仰も厚いです。
  • 恋愛成就や家族円満を願う参拝者が多く訪れています。

長寿・不変・国家安泰|さざれ石の象徴性

【背景と理由】

  • 境内にある「さざれ石」は、長い年月をかけて小石が凝り固まったもの。
  • 「君が代」にも登場するこの石は、永続性・不変・国家安泰の象徴とされています。

【エピソード】

  • さざれ石に触れることで、自然の力と時間の流れに感謝する精神的な体験が得られるとされます。
  • 境内の奥宮へ向かう途中にあり、静かな祈りの場として人気です。

鹿島神宮のすごい不思議な出来事、七不思議を紹介

鹿島神宮には、ただの名所では語り尽くせない「すごい不思議な出来事」が息づいています。ここでは、要石と御手洗池を中心に鹿島神宮に伝わる「七不思議」の神秘に触れていきます。

要石|地震を鎮める神の杭

鹿島神宮 要石

武甕槌神が降臨した場所が要石という説も

要石は、地震を引き起こすとされる巨大な鯰(なまず)の頭を地中で押さえつけている霊石と伝えられています。

地上に見えているのはほんの一部で、その根は地球の奥深くまで達しているとも言われています。

江戸時代、水戸黄門こと徳川光圀が「どこまで埋まっているのか」を確かめようと掘らせたところ、7日7晩掘っても底に届かず、掘った穴は一夜にして埋まったという逸話が残っています。

掘った人々が体調を崩したり怪我をしたという話もあり、「人の手で触れてはならない神域の石」として畏れられています。

現代の不思議と象徴性

鹿島神宮 要石

地震を起こす大ナマズを抑えるための要石

地面に沈み込むように鎮座する要石。地上に見えているのはわずかですが、地中深くまで埋まっているとされ、地震を鎮める力を持つ霊石として語り継がれています。

東日本大震災では、鹿島神宮の大鳥居が倒壊するほどの揺れがありました。しかし、要石は割れることも、位置がずれることもなく、地震後も変わらぬ姿でその場に留まり続けました。地面にはまり込んでいる構造上、動かないのは当然かもしれません。
それでも「変わらなかった」ことは事実で、訪れる人々の心に「すごい」印象を与え続けているといえます。

その姿に触れたとき、「この石は何かを押さえているのかもしれない」「ここには何かが眠っているのかもしれない」と感じる人も少なくありません。要石は、ただの石ではなく、揺れの中で変わらなかった「象徴】としての存在感を今も放ち続けています。

御手洗池|湧き続ける清水と禊の空間

鹿島神宮 御手洗池

底まで澄み切った水は霊力があるとされる

御手洗池は、湧水によって常に満たされる清らかな池で、日照りの時期でも水量が変わらないとされていて、どんなに大勢の人が一度に入っても、水面が胸の高さを超えないという不思議な伝承があります。

古くは参拝前にここで禊(みそぎ)を行う場とされ、現在でも毎年「大寒禊」が行われる神聖な儀式の場です。

空間としての神秘性

池の水は澄み切っているため、遠くの底が浅く見えるのに、足元が一番深く感じられるように変化しているので、深さは大人でも子供でも胸の高さまでという伝承があります。

この伝承に周囲の静けさと水の音が加わり、心を整える「神域の霊力」としての参拝者に神秘性を感じさせているのです。

その他の不思議な出来事

鹿島神宮には、要石や御手洗池のほかにも、古くから語り継がれる不思議な伝承が存在します。これらは現在、物理的には確認できないものが多く、「実在しないが、境内や神域で起きた不思議な出来事」として語られてきたものです。

末無川(すえなしがわ)

鹿島山の高天原から湧き出る水が、池となって流れ、やがて地中に消えてしまうという川。現在はその流れは確認できませんが、「行方の知れない川」として神秘的に語られています。

御藤の花(みふじのはな)

藤原鎌足公のお手植えとされる藤の木。花の咲き具合で豊凶を占ったとされますが、現在はその木は枯れており、伝承のみが残されています。

海の音

鹿島神宮の境内で、波の音が北から聞こえると晴れ、南から聞こえると雨になるという自然現象。海から離れた場所にもかかわらず波音が聞こえるという伝承ですが、現在はその現象は確認されていません。

根上りの松

伐っても伐っても枯れず、株から芽を出し続ける松が鹿島山に生えていたという話。現在はそのような松は存在していませんが、神域の生命力を象徴する伝承として残っています。

松の箸

鹿島山の松で作った箸はヤニが出ないとされ、正月の七日間に「太箸」として使われていたという言い伝え。現代ではその習慣は残っていませんが、神聖な松の力を物語る逸話です。

鹿島神宮 その他の見どころ

楼門|日本三大楼門のひとつ

鹿島神宮 楼門

日本三大楼門のひとつに数えられている

鹿島神宮の楼門は、1634年に水戸藩の初代藩主・徳川頼房が奉納したもので、高さはなんと約13メートル!目の前に立つと、その迫力に思わず「でかっ!」ってなります。

屋根は入母屋造で銅板葺き、真ん中の通路が広めに作られていて、通りやすいのも特徴。建てたのは越前の棟梁・坂上吉正さんで、「日本三大楼門」のひとつとして、国の重要文化財にも指定されてるんです。

上の方には、あの東郷平八郎が書いた「鹿島神宮」の文字が掲げられていて、禅宗っぽいデザインの逆蓮の柱とか、細かいところまでこだわりが詰まってます。

左右には回廊があって、社殿へと続く参道の入り口として、まさに「ここから神域ですよ」っていう雰囲気をバッチリ演出してくれてます。

本殿・拝殿・幣殿・石の間

鹿島神宮 本殿・拝殿

本殿は三間社流造

鹿島神宮の本殿は、なんと1619年に徳川秀忠の命令で建てられた由緒ある建物です。

建物のスタイルは「三間社流造」っていう格式高い様式で、屋根は檜の皮で葺かれていて、見た目もかなり渋くてカッコいい。サイズは縦も横も3間(約5.4メートル×5.4メートル)で、前の1間が「外陣」っていう前室になってる関西スタイル。関東ではあまり見かけない珍しいタイプなんですよ。

正面の屋根の下には、ハート型の飾り(猪目懸魚)や若葉っぽいデザインのパーツ、花や鳥の彫刻なんかがあって、細かいところまでしっかり作り込まれてます。

この本殿は、幣殿・石の間・拝殿とセットで「鹿島神宮四棟」と呼ばれていて、国の重要文化財にも指定されてます。全体の構成は「権現造」に近いけど、それぞれの建物が独立してるのがちょっとユニーク。

ちなみに本殿は北向き。これは昔、蝦夷(北海道方面)を平定することを意識した方角で、武の神様・武甕槌大神を祀る神社らしい、力強い意味が込められてるんです。

奥宮

鹿島神宮 奥宮

ご祭神の武甕槌大神の荒魂が祀られている

鹿島神宮の奥宮は、本殿と同じく17世紀の初めごろに建てられたとされていて、主祭神・武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)の「荒魂」を祀っている、ちょっと特別な場所です。

場所は本殿よりもさらに奥の森の中。木々に囲まれていて、静かで神秘的な空気が漂ってます。建物のスタイルは本殿と同じ「流造」で、屋根は檜の皮で葺かれていて、シンプルだけど力強さを感じるデザインが特徴です。

奥宮の裏には「要石(かなめいし)」っていう石があって、昔から地震を鎮める霊石として信仰されてきました。香取神宮にも同じような石があって、鹿島と香取でセットみたいな存在。鹿島神宮の神様のパワーを象徴する大事な石なんです。

奥宮は、参拝者にとっても特別な場所。神域の奥深さや神秘的な雰囲気を肌で感じられる聖地として、たくさんの人に大切にされています。

要石

鹿島神宮 要石

地震を起こす大ナマズを抑えるための要石

要石は地震を起こす鯰の頭を抑える霊石とされ、地中深くまで埋まっていると伝えられています。
江戸時代に徳川光圀が掘らせたが、底に届かず穴もすぐ埋まったという逸話があり、触れると体調を崩す者もいたため、神域として畏れられてきました。
東日本大震災でも微動だにせず、その不動の存在は、地震を鎮める象徴として崇められています。

そして今回、要石の前に立った瞬間、空気がわずかに震えるような、静かなる圧のようなものを感じました。まるで地の底から何かがこちらを見ているような、しかしそれは恐れではなく、深い静けさと守護の気配でした。

御手洗池

鹿島神宮 御手洗池

底まで澄み切った水は霊力があるとされる

今回、御手洗池の前に立った瞬間、空気がひんやりと肌を撫で、周囲の音がすっと遠のいていくように感じました。
鏡のように静かな水面は底が見えるほど澄んでいるのに、足を踏み入れると胸の高さまでしか沈まないという伝承が、この場に立つと不思議と「本当なのでは」と思えたのです。
水の中からは柔らかな「気」が立ち昇り、池そのものが心を浄化してくれるような感覚に包まれました。
古代から禊の場とされてきた理由が、身体と心で理解できた、そんな神域の力が、確かにそこに息づいていると私は感じました。

奥参道と鹿島神宮樹叢

鹿島神宮 奥参道

国指定天然記念物「鹿島神宮樹叢」に包まれながら、神域の奥へと進む奥参道

鹿島神宮の奥参道は、静寂と神秘に満ちた約800メートルの森の道で、両脇には「鹿島神宮樹叢」と呼ばれる原生林が広がります。

歩いてみると、スダジイやタブノキなどの常緑広葉樹が天を覆い、木漏れ日が揺れる中、鳥のさえずりと葉擦れの音だけが響いて、苔むした石畳や、苔に包まれた古い石灯籠が点在し、時折、木の根が参道を横切っているのに気づきます。

さらに進むと、空気が一層張り詰め、奥宮の社殿が静かに姿を現します。ここは武甕槌大神の荒魂を祀る場所で、神気が濃く、まるで森そのものが神の領域であるかのような感覚に包まれました。奥宮よりさらに奥の方に進むと、地震を鎮めると伝わる要石に立ち寄ることもできます。

この道はただの参道ではなく、「神と向き合うための時間」を歩く場所。訪れる人の心を整え、自然と神話が交差する体験をもたらしてくれます。

鹿園

鹿島神宮 鹿園

かわいい鹿たちと触れ合うと、子供も大人も癒されます

鹿島神宮の鹿園は、神の使いとされる鹿を間近で見られる神聖な場所。園内には数頭の鹿が穏やかに暮らしており、参拝者はその姿を通して神域の静けさや命の尊さに触れることができます。特に子ども連れには人気があり、鹿とのふれあいが神社体験をより豊かにしてくれます。

この鹿の神聖性は、古代神話にも深く根ざしています。国譲り神話では、鹿の神・天迦久神(あめのかくのかみ)が天照大御神の命を武甕槌大神に伝えるという重要な役割を担いました。そのため、鹿は神の使いとして尊ばれ、奈良の春日大社創建の際には、鹿島の神様の御分霊を鹿の背に乗せて遷座したと伝えられています。その道中には「鹿骨(ししぼね)」など、鹿に由来する地名が今も残っています。
静かに鹿を眺める時間は、神話の余韻に浸りながら癒しの時間となると思います。

大鳥居

鹿島神宮 大鳥居

大鳥居として親しまれている二之鳥居

鹿島神宮の大鳥居(第二鳥居)は、参道の入り口に立つ荘厳な木造鳥居で、神域への入口としての象徴的存在です。高さ約7メートルのこの鳥居は、檜造りの堂々たる姿で、訪れる人々を神聖な空間へと導きます。
第一鳥居が一の鳥居として外界との境界を示すのに対し、第二鳥居は神社の中心部へと進むための門。鳥居をくぐることで、俗世から離れ、神の世界へと心を切り替える儀式的な意味も持ちます。写真映えするスポットとしても人気で、参拝の始まりを印象づける場所ですね。

鹿島神宮の御朱印

鹿島神宮では、神域への参拝の証として、格式ある御朱印が授与されています。本殿・奥宮それぞれの神格を表す墨書きに加え、祭事限定の御朱印や美しい御朱印帳も人気。以下に最新の授与情報をまとめました。

通常御朱印(本殿)

  • 墨書きで「武甕槌大神 和魂」と記される。
  • 鹿島神宮の本殿に参拝した証として授与。
  • 手書き対応で、格式ある印象。

奥宮御朱印

  • 墨書きで「武甕槌大神 荒魂」と記される。
  • 奥参道を進んだ先の奥宮でいただける。
  • 本殿とは異なる神格を表すため、両方集める参拝者も多い。

限定御朱印(祭事・季節)

  • 例祭や御船祭などの特別な神事に合わせて頒布されることがある。
  • デザインや墨書きが変わる場合もあり、事前確認がおすすめ。

御朱印帳

  • 神使である鹿をモチーフにしたオリジナル御朱印帳が人気。
  • 藤や鷲などのデザインもあり、初穂料は1,500円〜2,000円程度。

鹿島神宮の祭典・年間行事

鹿島神宮では、四季折々に多彩な祭典が執り行われています。以下は代表的な年間行事の一覧です。また、特殊神事についても紹介します。

代表的な行事

行事名 概要
歳旦祭(1月1日) 元旦の早朝に行われる新年最初の祭典。国家安泰と五穀豊穣を祈願。
元始祭(1月3日) 皇室の始まりを祝う祭典。祖霊と諸神に感謝を捧げる。
白馬祭(1月7日) 神馬が境内を歩むことで邪気を祓い、無病息災を祈る伝統行事。
節分祭(2月3日) 豆まきによる厄除けと福招き。福豆が撒かれ、参拝者で賑わう。
祈年祭(2月17日) 春の耕作前に五穀豊穣を祈る祭典。「としごいのまつり」とも呼ばれる。
春季例祭(4月1日) 境内・境外の摂末社で春の祭典が行われ、地域の繁栄を祈願。
子供の日祭(5月5日) 子どもたちの健やかな成長を祈る祭典。
夏越大祓式(6月30日) 半年の穢れを祓う神事。茅の輪くぐりが行われる。
例祭(9月1日) 鹿島神宮で最も重要な祭典。国家安泰と五穀豊穣を祈る。
提灯まち(9月1日夜) 提灯を灯して神の道を照らす幻想的な行列。
神幸祭(9月1日夜) 神輿が町を巡る神事。神のご加護を地域に広げる。
還幸祭(9月2日) 神輿が本殿に戻る儀式。神幸祭の締めくくり。
新嘗祭(11月23日) 収穫への感謝を捧げる祭典。神前に新穀を供える。
年越大祓式・除夜祭(12月31日) 一年の穢れを祓い、新年を迎える準備の神事。

特殊神事

鹿島神宮の「特殊神事」は、年間行事の中でも特に神聖性が高く、地域性や歴史的背景を色濃く反映した祭典です。以下に主な特殊神事とその概要をまとめました。

御船祭(ごせんさい)

12年に一度、午年に行われる鹿島神宮最大の祭典。神輿が船に乗って北浦を渡る神事で、神の渡御を象徴する荘厳な儀式。次回は2026年予定。

神嘗奉祝祭(しんじょうほうしゅくさい)

伊勢神宮の神嘗祭に合わせて行われる祭典。新穀を捧げ、全国の神社が伊勢を遥拝する重要な神事。

奥宮秋祭

11月1日に奥宮で行われる秋の祭典。摂末社でも秋祭が続き、地域の五穀豊穣と安寧を祈る。

煤払い神事(すすはらいしんじ)

12月1日、神職と巫女が「オスス竹」を手に社殿を巡り、穢れを祓う神事。新年を迎える準備の始まり。

宮献祭(きゅうけんさい)

12月20日、一年の感謝を込めて神酒と鯉の背開きを供える祭典。古式に則った神饌が特徴。

鹿島神宮に関するよくある質問(FAQ)

Q: 鹿島神宮の歴史はどれくらい古いですか?
A: 創建は紀元前660年頃とされ、神武天皇の東征に関わる伝承も残るほど、非常に古い歴史を持つ神社です。関東最古級の格式を誇ります。

Q: 鹿島神宮はどこにありますか?
A: 茨城県鹿嶋市に位置し、JR鹿島神宮駅から徒歩約10分。都心からもアクセスしやすく、日帰り参拝も可能です。

Q: ご祭神は誰ですか?
A: 武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)を主祭神とし、武道・勝負運・国家鎮護の神として古来より崇敬されています。

Q: 鹿島神宮の「要石」とは何ですか?
A: 地震を鎮めると伝えられる霊石で、地中深く埋まっており、古代から「地震封じの神秘」として信仰されています。

Q: 鹿島神宮には鹿がいますか?
A: はい、神の使いとされる鹿が境内で飼育されており、参拝者に癒しと神聖な雰囲気を届けてくれます。

Q: 参拝の所要時間はどれくらいですか?
A: 本殿・奥宮・要石などを巡る基本ルートで約1〜1.5時間。自然豊かな境内をゆっくり散策するなら2時間以上がおすすめです。

Q: 御朱印はどこでもらえますか?
A: 本殿近くの授与所でいただけます。混雑時は整理券対応になることもあるため、時間に余裕を持って訪れるのが安心です。

Q: 駐車場はありますか?
A: 境内周辺に無料・有料の駐車場が複数あります。初詣や祭礼時は混雑するため、公共交通機関の利用も検討しましょう。

Q: 鹿島神宮の見どころは?
A: 本殿・奥宮・要石・御手洗池・神鹿園などが人気スポット。四季折々の自然も魅力で、特に紅葉や新緑の時期は絶景です。

Q: 祭りやイベントはありますか?
A: 毎年9月の「神幸祭」や元旦の「歳旦祭」などが有名です。武道奉納や流鏑馬など、伝統文化に触れられる機会も豊富です。

鹿島神宮の基本情報

【社名】鹿島神宮(かしまじんぐう)
【住所】茨城県鹿嶋市宮中2306-1
【電話番号】0299-82-1209
【参拝時間】24時間参拝可能(年中無休)
【祈祷受付時間】8:30~16:30(祭事等により変更あり)
【ご祭神】
・主祭神:武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)
【摂末社】
・摂社:高房社、三笠社
・末社:熊野社、熱田社、稲荷社、白山社、住吉社、厳島社、春日社、香取社、天照社、八幡社 ほか
【ご利益】
武道上達、勝運、厄除け、交通安全、家内安全、安産、商売繁盛、心願成就、除災招福、国家安泰、地震除け など
【公式サイト】鹿島神宮公式サイト

鹿島神宮の駐車場

鹿島神宮を訪れる際に気になるのが駐車場の場所と料金です。参拝者専用の駐車場は複数あり、混雑時には周辺の有料駐車場も選択肢になります。以下に、各駐車場の詳細を一覧でまとめました。

駐車場名 住所 収容台数 料金・備考 Googleマップリンク
鹿島神宮 参拝者第一駐車場 茨城県鹿嶋市宮中2306-1 約60台 普通車300円/中型車500円/大型車700円。年末年始は交通規制で閉鎖される場合あり 地図を見る
鹿島神宮 参拝者第二駐車場 茨城県鹿嶋市宮下2丁目8−8 約55台 無料。土日祝・繁忙期は有料になる場合あり 地図を見る
鹿嶋市宮中地区駐車場 茨城県鹿嶋市宮中1丁目13 約150台 平日無料。土日祝は普通車500円/中型車700円/大型車1000円/バイク200円 地図を見る
御手洗池駐車場 茨城県鹿嶋市宮下1丁目6-15 不明 無料。正月・祭礼時のみ有料。本殿まで徒歩約11分 地図を見る

鹿島神宮 紹介まとめ

参拝してみて感じたのは、鹿島神宮は心がすっと「整う場」だということですね。

武甕槌大神に手を合わせた瞬間、背筋が伸びるような感覚があって、要石の前では自然と静かに立ち止まってしまいました。

境内の空気は澄んでいて、鹿たちの穏やかな姿にも癒されます。日常の喧騒から少し離れて、自分と向き合う時間を持ちたい人には、ほんとにおすすめ。

次の休日、ぜひ一度足を運んでみてください。