【大國魂神社】都内屈指のパワースポット!見どころ・ご利益・御朱印・お祭りなど

大國魂神社の大鳥居 東京都の神社
大國魂神社の大鳥居

東京都府中市に鎮座する大國魂神社は、武蔵国の総社として古くから人々に崇敬されてきた神社です。

東京五社の一社であり、武蔵国の一之宮から六之宮までをまとめて祀っている「六所宮」として東京都内で最強格のパワースポットだといわれています。

大國魂神社の由緒・歴史・ご利益、見どころ・お祭りなどを紹介します。

大國魂神社の由緒・歴史など

大國魂神社は、東京5社の一社として由緒と格式がとても高い神社です(他に日枝神社・明治神宮・靖国神社・東京大神宮がある)。

大國魂神社は大國魂大神(おおくにたまのおおかみ)を武蔵国の守り神として祀っている社であり、大國魂大神は出雲の大国主神(おおくにぬしのかみ)の別名であり御同神(同じ神様)です。

社伝によると創建は国府が設置される以前の景行天皇41年(111年)にさかのぼるといわれており、約1,900年以上の歴史がある神社です。

律令時代、現在の東京都および埼玉県と神奈川県の一部は武蔵国と呼ばれており、その政治の中心である国府は今の東京の府中駅付近に置かれていました。大國魂神社はまさにその国府の中心に鎮座しています。

国魂とは「国(土地)の神霊」という意味であり国府の神社にふさわしい名前といえます。

国府が設置されると国司(くにし)が大國魂神社を武蔵国の中の神々を祀る総社として選び、武蔵国のすべての神社のご祭神が大國魂神社に合祀されることになりました。
※国司とは、国を支配する行政官として朝廷から任命され派遣された中央官吏のこと。

鎌倉幕府並びに北条・足利両氏が大國魂神社を篤く崇敬し、徳川家康も江戸幕府を開くと篤く崇敬し、神領地五百石を寄進し社殿の修復などを行い大國魂神社の発展に大いに寄与しました。

大國魂神社は昔から武蔵国を含む関東一帯にわたり崇敬者が多く、毎年5月5日の例大祭には、夜間八基の神輿が古式の行列を整え、闇夜に御旅所へ渡御する「暗闇祭(くらやみまつり)」が行われ大いに賑わいます。

ご祭神と神座の順序

大國魂神社の本殿

大國魂神社の本殿I(出典:大國魂神社公式サイト)

大國魂神社は本殿一棟に三殿があります。
上記画像の左から「東殿」「中殿」「西殿」の神座(しんざ)があります。東殿と西殿には一ノ宮から六ノ宮までの異なる神様が祀られています。
それぞれに祀られているご祭神は以下のとおりです。
※神座とは、神霊が祀られる場所のこと。

本殿
東殿 中殿 西殿
一ノ宮  小野大神 大國魂大神 四ノ宮  秩父大神
二ノ宮  小河大神 御霊大神 五ノ宮  金佐奈大神
三ノ宮  氷川大神 国内諸神 六ノ宮  杉山大神

ご利益

厄払い・厄除けをはじめとするさまざまなご利益があるとされています。

  • 大国魂大神:厄払い、厄除け、招福、縁結び
  • 御霊大神:怨霊や祟りを鎮める、疫病退散、無病息災
  • 小野大神:家内安全、子孫繁栄
  • 小河大神:(水の神様)農業や漁業などの豊穣
  • 氷川大神:五穀豊穣
  • 秩父大神:(武蔵国西部を守護)武運長久、交通安全
  • 金佐奈大神:(武蔵国東部を守護)地域発展、暮らしの安定
  • 杉山大神:(武蔵国南部を守護)地域発展、暮らしの安定

パワースポット

人形流し(ひとがたながし)

大國魂神社の人形流しは強力なパワースポットとして有名です。
人形流しとは、紙製の人形に心身の穢れ(けがれ)や災いなどを移して祓え(はらえ)をして、人形を川や海に流すことで禊(みそぎ)を行うことです。

大國魂神社のパワースポットの人形流し

パワースポットの人形流し

休憩所前の「人形記入書」に向かいます。

大國魂神社の人形記入所

人形記入所

人形記入所で人形を拝受しましょう、初穂料は1枚100円です。
人形にご自分のお名前を記入し、人形でご自分の身体の気になる部分を撫でて息を吹きかけ、災いの祓いをお願いしたら人形を小川に流します。

人形流しの説明文

人形流しの説明文

水神社の裏手の岩から流れ出る水がパワースポットの源となっています。

人形流しの小川の水源

人形流しの小川の水源

小川の水流に人形を流すと穢れと災いが消え去るパワースポットとなっています。

大國魂神社 人形流しの小川

人形流しの小川

下の動画で、岩から流れる水の小川の様子を紹介しています。

御神木(ごしんぼく)

大國魂神社の御神木のイチョウの木

パワースポットの御神木

御神木は、安産・子育て祈願、健康長寿にご利益があるパワースポットとして知られています。

御神木であるイチョウは、樹齢1,000年以上と推定されています。都内でも有数の巨樹であり、その太さは全国的に見ても上位にランクインします。

  • 樹齢: 約1,000年以上
  • 幹回り: 約9.1メートル
  • 樹高: 約20メートル

この御神木にまつわる伝説は、「大國魂神社の七不思議」の一つとして知られています。
御神木のイチョウの根元には、蜷貝(ニナガイ)が生息しており、産婦の乳が出ないときに、この蜷貝を煎じて飲むと乳の出が良くなると言う伝説があります。
手を合わせると産後の肥立ち(回復)が早くなり、安産と子育て祈願にご利益があるパワースポットとなっています。

また、1,000年以上も生き抜いてきた大イチョウは、生命力の象徴として、健康長寿と病気平癒に効果があるパワースポットとしても人気があります。

大國魂神社の見どころ

大國魂神社の境内案内図

大國魂神社の正面入口の大鳥居から拝殿・本殿までは約300メートルあります。

大國魂神社の境内図

大國魂神社の境内図(出典:大國魂神社の公式サイト)

ゴシュインマンが参拝した2024年11月17日は酉の日にあたり「酉の市(大国魂神社の境内の大鷲神社(おおとりじんじゃ)の祭礼)」が開催されていました。
「(府中市)市制70周年祭」と同時開催だったので参道には様々な屋台と参拝客で溢れかえっていました。

参拝の入り口「大鳥居」

大國魂神社の大鳥居

大國魂神社の大鳥居(2024年11月17日 酉の市・大鷲神社祭)

現在の鳥居は、昭和26年に奉納されたものです。御影石製としては日本一と言われ、その荘厳な姿は人々の目を引きます。

御影石製の巨大鳥居は高さ10m、重さ95トンの巨石で作られており、そのスケール感と重厚な造りが特徴です。

稲荷神社(神戸稲荷講中)

大國魂神社の稲荷神社

稲荷神社

大鳥居をくぐり抜けてすぐ右側に稲荷神社があり、旧町内神戸(ごうど)の方々に崇敬されている神社です。

宮乃咩神社(みやのめじんじゃ)

大國魂神社の宮乃咩神社(摂社)

宮乃咩神社(摂社)

宮乃咩神社は摂社です。
ご祭神:天鈿女命(あめのうづめのみこと)
創立:景行天皇41年(111年)本社と同時代
宮乃咩神社例祭:7月12日
演芸の神、安産の神様として崇敬されている。
源頼朝の妻、北条政子の安産を祈願した神社で、7月12日には安産特別祈願祭を行っている。

宮乃咩神社の由緒

宮乃咩神社の由緒

八朔相撲場(はっさくずもうじょう)

大國魂神社の八朔相撲場

八朔相撲場

相撲場では毎年8月1日に、八朔相撲祭(はっさくずもうさい)が行われます。
天正18年(1590)8月1日の徳川家康の江戸入場を祝し、この日を記念して天下泰平と五穀豊穣を祈願する奉納相撲として始まったのが「八朔相撲」です。
なお、「八朔」とは「八月の朔日」の略であり、朔日とは毎月の一日のことです。
八朔相撲場の斜め前には「八朔相撲四百年記念碑(平成元年八月朔日建之)」が立っています。

大國魂神社 八朔相撲四百年記念碑

大國魂神社 八朔相撲四百年記念碑

手水舎(てみずしゃ)

大国為神社の手水舎

手水舎

手水舎がいつ造られたかは定かではないですが、江戸名所図絵(天保5~7年、1835年頃)に随神門と拝殿の中間に手水舎らしきものが描かれているので、その頃に設置されたと考えられます。

国為神社の手水舎の龍(吐水口)

手水舎の龍(吐水口)

また、水盤には文化10年(1813)の彫が入っているので、江戸名所図絵に描かれているのはこの水盤であるとされています。龍の彫刻は大胆かつ精細、大きさは縦30~40センチくらいであり、手水舎の龍としては大きいものです。

大國魂神社の手水舎の木彫

手水舎の木彫

手水舎で特筆すべきは彫刻です。
左から中央に龍、右上に象鼻、右下に獅子が彫られています。江戸彫工の名工、飯田家四代目の飯田勇次郎によるものです。

手水所の象と獅子の木彫

象と獅子の木彫

手水舎にも象の木彫が施されています。随神門の柱にも象鼻が取り付けられていますが、象(ゾウ)は神様のお使い(神使)として神様と人々を仲立ちし、神様の意思を伝えてくれる役割を担っているといわれています。

随神門(ずいじんもん)

大國魂神社の随神門

随神門

この随神門は、国産檜(ヒノキ)で制作されており、屋根は銅板葺き、木造の門としては非常に大きく、その大きさは圧巻です。平成23年の大國魂神社御鎮座壱千九百年事業として改築されています。

正面には随神像が配置されており、大國魂神社氏子青年崇敬会が独自に浄財を集め、東京芸術大学で制作されたものです。

大國魂神社の随神像

大國魂神社の随神像

享保20年(1736)に押立村出身の代官川崎定孝により奉納された「随神像」に倣い制作されたものです。
制作には古くから伝わる顔料、材料を使用し、江戸時代に使われていた工程で制作された類を見ない価値ある「随神像」です。

門の高さは8.5メートルもあります。門の設計にあたっては、くらやみ祭りでの神輿や大太鼓がスムースに出入りできるようにまず間口と高さを決めてから全体の設計がなされています。

宝物殿(ほうもつでん)

大國魂神社の宝物殿

大國魂神社の宝物殿

宝物殿は、氏子崇敬者の協賛により昭和49年11月に落成されました。

1階には、5月の例大祭「くらやみ祭」で使用する八基の神輿と大太鼓が、2階には国指定重要文化財の狛犬を始め、数々の御神宝が展示されています。

八基の御神輿

くらやみ祭りの御神輿

くらやみ祭りの御神輿(出典:府中観光協会)

毎年5月5日のくらやみ祭りで使われる八基の御神輿が展示されています(撮影は不可)。
一之宮~三之宮までの各神社の御神輿、大國魂大神の御本社御神輿、御霊之宮の御神輿、四之宮~六之宮までの各神社の御神輿の順番で展示されいます。
この中で御霊之宮の御輿だけは屋根の形が唐破風作りになっていて、ほかの神々とは違う別格の神威をもつとされています。

木造狛犬

大國魂神社の木造狛犬

木造狛犬一対(国指定重要文化財)

木造狛犬一対は、国指定重要文化財に指定されています。
もともと本殿と拝殿の間の中門の両袖に相対して置かれいた大國魂神社を守護していた狛犬です。

高さ73センチ、木彫の狛犬、桧材の寄せ木造り、全体に漆塗り金箔仕上げの跡が残っており
鎌倉時代初期の仏師、運慶の策と伝えられており、同時代の雄渾な気風をいかんなく表現している名作です。

代表的な収蔵品

  • 木造狛犬一対(国指定重要文化財):
    鎌倉時代初期の運慶の作と伝えられており、その写実的な表現は圧巻です。
  • 木彫仏像五体(文部省認定重要美術品):
    鎌倉時代から江戸時代にかけての作で、日本の仏像彫刻の歴史を物語る貴重な資料です。
  • 古鏡四面(文部省認定重要美術品):
    古代から中世にかけて作られた鏡で、当時の鏡作りの技術の高さを窺い知ることができます。
  • 古写本三種(文部省認定重要美術品):
    古代から中世にかけて書写された仏教経典などで、当時の書道の様式や信仰の様子がわかります。
  • 徳川慶喜自筆の額:
    徳川幕府最後の将軍、徳川慶喜が神社に奉納した額で、歴史的な価値が高いです。
  • 徳川家の朱印状:
    徳川家から神社に与えられた朱印状は、当時の権力関係を示す重要な資料です。
  • 奉納刀剣:
    様々な時代の刀剣が奉納されており、日本の刀剣史を研究する上で貴重な資料となっています。

その他の収蔵品

  • 八基の神輿:
    5月の例大祭「くらやみ祭」で使用する神輿は、その華麗な装飾が見事です。
  • 大太鼓:
    同じく「くらやみ祭」で使用される大太鼓は、その迫力ある響きが特徴です。
  • 古文書:
    神社の歴史を紐解く上で重要な古文書が数多く収蔵されています。

宝物殿の見学について

  • 開館時間: 土曜・日曜・祝日・神社祭礼日の10:00~16:00
  • 休館日: 平日(日曜・祝日・神社祭礼日以外の日)
  • 入館料: 200円

宝物殿では、これらの貴重な文化財を通して、大國魂神社の歴史と信仰の深さを体感することができます。

鼓楼(ころう)

大國魂神社の鼓楼

大國魂神社の鼓楼

鼓楼は、太鼓を吊るし、時刻を知らせるための建物でした。

大國魂神社の鼓楼は、徳川家との関係が深く、徳川家康が江戸開幕を祝って六所宮の本殿を造営した際に、三重の塔と相対して鼓楼も建設されたものです。

しかし、正保3年(1646)の大火により鼓楼は焼失。
約200年後の嘉永7年(1854)に、府中をはじめとする地域の人々の寄進により再建されました。現在私たちが目にする鼓楼は、この再建されたものです。

神楽殿(かぐらでん)

大國魂神社の神楽殿

大國魂神社の神楽殿

大國魂神社の神楽殿は、非常に歴史と由緒ある建造物です。
常設の神楽殿は、平安末期にはすでにその姿が見られたされています。

現在の大國魂神社の神楽殿は、昭和6年4月に内務省により昭和天皇の御大典記念事業として建設されたものです。
その後、建物の老朽化が進んだため、平成7年に大規模な改修工事が行われました。

大國魂神社の神楽殿の舞台

大國魂神社の神楽殿の高舞台

独立した建築様式としての神楽殿は、舞楽の影響が強く、正方形に近い壁のない高舞台に匂欄の付いたものや、能舞台に近いものなど、様々な特徴が見られます。

中雀門(ちゅうじゃくもん)

大國魂神社の中雀門

大國魂神社の中雀門

大國魂神社の中雀門は、明治維新百年記念事業として昭和44年7月に現在の姿に建て替えられました。

中雀門は、神社の表参道の最後の方に位置し、神域への入り口を象徴する重要な建造物です。

伝統的な神社建築とは異なり、比較的近代的なデザインが特徴で、他の神社の門に比べて装飾が少なく、シンプルな造りとなっています。

中雀門をくぐることで、世俗の世界から神聖な世界へと入り込むという意味合いがあります。

亀石と鶴石

鶴石と亀石は、中雀門をくぐると左右にある石です。
それぞれが鶴と亀の形をした自然石で、江戸時代から人々に親しまれてきました。これらの石は、神聖な力を持つ霊石として崇められており、願いを叶えてくれると言われています。

亀石

大國魂神社 亀石

亀石は長寿と安定の象徴

中雀門をくぐって左側にあるのが亀石です。
亀は、長寿や安定の象徴です。亀石に触れることで、安定した生活や、目標達成へのサポートが得られるとされています。

亀石

大國魂神社の鶴石

鶴石は長寿と平和の象徴

中雀門をくぐって右側にあるのが鶴石です。
鶴は、長寿や平和の象徴として古くから人々に愛されてきました。
鶴石に触れることで、長寿や健康、そして平和な日々が訪れると信じられています。

拝殿(拝殿)

大國魂神社の拝殿

大國魂神社の拝殿

拝殿は、参拝者が神様に直接手を合わせ、祈りを捧げる場所です。

現在の拝殿は、明治18年に大國魂神社が官幣小社に昇格した際に改築されたものです。
その後、昭和53年に改修が行われました。

かつて将軍徳川家康が慶長年間に社殿を造営した際には、拝殿と本殿の間に幣殿が建立されていましたが、大火で焼失し、再建後に拝殿と幣殿が一体となりました。
※拝殿と本殿の間にある、神様への捧げものを置く場所。

大國魂神社の拝殿

拝殿の構造は、日本の伝統的な神社建築様式である流造であり、切妻千鳥破風、銅板葺、素木造が特徴です。昭和53年の改修以降は拝殿と幣殿は分かれています。

大國魂神社 拝殿の扁額

拝殿の扁額:「総社六所宮」と記されている

拝殿の「総社六所宮」という扁額(へんがく)は、江戸時代中期の書家勝間龍水によるものです。
この扁額によって、大國魂神社が武蔵国内の総社であり、一之宮から六之宮までの六つの神社を合わせて祀っていることを参拝者に示しています。

本殿(ほんでん)

大國魂神社の本殿

大國魂神社の本殿(外から)

大國魂神社は、武蔵国(現在の東京都西部、埼玉県の大部分)の総社として、その地域の神々を代表して祀られています。

武蔵国には、一之宮から六之宮と呼ばれる重要な神社がいくつか存在し、大國魂神社はそれらの神社の神々の全てを合祀することで、武蔵国の総体=総社としての役割を果たしています。

大國魂神社の本殿

大國魂神社の本殿I(出典:大國魂神社公式サイト)

本殿の構造は三殿一棟であり、中央に大國魂大神を祀る「中殿」、右側(東側)に小野大神、小河大神、氷川大神を祀る「東殿」、左側(西側)に秩父大神、金佐奈大神、杉山大神を祀る「西殿」の3つの社殿があります。

複数の神々を一つの建物にまとめることで、武蔵国の神々を統合し、地域の統一を象徴しており、武蔵国における最も格式が高い社だといえます。

中殿は、本殿の中心的な役割を担っています。
東殿は、太陽が昇る東方向を司る神々として崇められており、生命の誕生や成長を司る神々を祀る場所とされています。
西殿:は、死や冥土を司る神々を祀る場所とされることが多いですが、大國魂神社の西殿には、地域の鎮守として崇められてきた神々を祀っています。

住吉神社・大鷲神社(おおとりじんじゃ)

大國魂神社の大鷲神社

大國魂神社の大鷲神社

住吉神社・大鷲神社が一つの社に合祀されています。

住吉神社の御祭神は「表筒男命、中筒男命、底筒男命」です。
嘉永2年(1849年)に大阪の住吉大社の御分霊を大國魂神社境内に勧請し、海上守護の神、除災招福の神として崇敬されています。
特に、燈台、高燈籠に油商人が菜種油を献上したことから、府中近郊の油商らによって勧請され、「油の神」とも称されるようになりました。

大鷲神社の御祭神は「大鷲大神」です。
文久3年(1863年)に府中新宿町に祭祀された後、明治43年(1910年)に大國魂神社境内の住吉神社に合祀されました。
元は武運を守護する神として信仰されていましたが、現在は「おとりさま」と呼ばれ、開運の神・商売繁盛の神として信仰を集めています。

例祭は、住吉神社が毎年10月1日、大鷲神社は11月酉の日に開催されます。

大國魂神社の大鷲神社

大國魂神社の大鷲神社

大國魂神社の大鷲神社

東照宮(とうしょうぐう)

大國魂神社の東照宮

大國魂神社の東照宮

東照宮には徳川家康公が祀られています。

家康公は関東入国後に府中御殿を構え、しばしば鷹狩に訪れるなど府中の土地を深く愛していました。

家康公の死後、その霊を祀るために、二代将軍徳川秀忠によってこの東照宮が建立されました。
家康公の霊柩が日光に移送される際、府中御殿に一晩逗留したことがきっかけとなり、東照宮が造営されることになったと伝えられてます。

巽神社(たつみじんじゃ)

大國魂神社の巽神社

巽神社

巽神社の主祭神は「市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)」です。
一般的には弁財天として知られており、芸能・音楽・学問・財宝の神様として信仰されています。

例祭は毎年4月1日です。

巽神社の創立は不明ですが、かつて市川にあった市場を守護する市神社として祀られていました。
その後、大國魂神社の御本殿から辰巳(たつみ)の方角に遷座されたことから、巽神社と名付けられました。

巽神社の御祭神である市杵島姫命は、七福神の一人である弁財天と同一視されることが多く、芸能関係者や花柳界などの芸術家からの信仰が厚いといわれています。

松尾神社(まつおじんじゃ)

大國魂神社の松尾神社

松尾神社

大國魂神社の松尾神社は、醸造の神様として信仰を集める神社です。
御祭神は「大山咋命(おおやまぐいのみこと)」。

例祭は毎年9月13日です。

太古より醸造の守護神として崇められており、酒、醤油、味噌、麹などの業者から信仰を集めています。

寛政12年(1800年)、武蔵国の醸造家の懇請により、京都の松尾大社から勧請されました。鳥居は、文化4年(1807年)に建立され、奉納した醸造家たちの名前が彫られています。

大山咋命は開拓の神様としても崇められており、不動産や営業関連の事業者などの開拓関係者からも信仰されています。

水神社(みずじんじゃ)

大國魂神社の水神社

水神社

創立年代は不明ですが、社殿は嘉永2年(1849年)のもので、かつては祠が御供所(現休憩所)の東側に鎮座していました。
昭和58年12月16日に境外末社滝神社より御霊分けをされ、平成17年に現在の場所に移設されました。

深井戸を利用して地下水を竜頭口より流しており、参拝者はここで御水取りをすることができます。

御祭神は「水波能売命(みづはのめのみこと)」「加茂別雷命(かもわきいかづちのみこと)」「玉依姫命(たまよりひめのみこと)」「加茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)」です。

例祭は12月16日。

御祭神がすべて水に関する神様であることから、水に関する様々な願いが叶うとされています。

社務所(しゃむしょ)

大國魂神社の社務所

社務所

大國魂神社の社務所は、参拝者の方々にとって、以下のさまざまなサービスを提供しています。

  • 御朱印の授与: 大國魂神社や各末社の御朱印を授与しています。
  • 御札・お守りなどの授与: 厄除けや家内安全など、様々なご利益がある御札やお守りを授与しています。
  • 神前結婚式・神前式: 神前結婚式や神前式の手配を行います。
  • 出張祭典: 会社の設立や竣工など、様々な行事の祭典を行います。
  • お守り相談: どのようなお守りを選べばよいか、悩んでいる方への相談に乗ります。
  • 神社に関するご質問への対応: 神社の歴史や祭事など、様々なご質問にお答えします。
  • その他: 寄付、団体見学など、様々な対応を行っています。

営業時間: 午前9時~午後5時(季節によって変動する場合があります)
休業日: 年末年始など、神社の休日に合わせて休業する場合があります。

大國魂神社の御朱印・お守り

「奉拝 武蔵総社 大國魂神社」という御朱印を拝受しました。
今回は書置き御朱印を頂きましたが、御朱印帳への直書きも頂くことも可能です。

大國魂神社 御朱印 2025元旦

上の画像は、令和7年元日、書置き御朱印を拝受したものです。
下の御朱印は令和6年11月16日に授与いただいたもので、デザインはほぼ同じですが、文字がかなり異なっていて、それぞれ違う雰囲気を醸し出していて気に入っています。

大國魂神社の御朱印

大國魂神社の御朱印

社務所の巫女さんに最も人気が高い御守はどれですか?と尋ねたところ下の御守を薦めていただきました、有難うございました。

「厄除御守(表)」「六所宮(裏)」を拝受しました、色は他に青と黒がありました。

大國魂神社の厄除けお守り

厄除けお守り

大國魂神社のお祭り・年中行事

大國魂神社のお祭り

大國魂神社のお祭り

大國魂神社は、年間を通して様々な神事が行われています。その中でも特に大きなお祭りや、特徴的な行事についてご紹介します。

  • 1月1日 初詣
    新年を迎えて、新しい年の無病息災や家内安全を祈願します。多くの参拝客で賑わいます。
  • 2月3日 節分祭
    魔除けとして豆まきが行われます。「鬼は外、福は内」の掛け声とともに、一年の無病息災を祈願します。
  • 大國魂神社 節分祭
    4月30日~5月6日 くらやみ祭: 関東三大奇祭の一つ。神輿渡御や花火など、盛大な祭りが行われます。
  • 7月12日・13日 宮乃咩神社例祭(青袖・杉舞祭)
    源頼朝の命により、天下泰平を祈願するために始まった伝統的な祭りです。
  • 9月27日・28日 秋季祭(くり祭り)
    境内に約260本の行灯が灯され、幻想的な雰囲気の中、神事が行われます。
  • 11月3日 文化祭
    明治天皇の御偉業を景仰し、皇室の弥栄と国家国民の繁栄を祈る行事です。
  • 11月15日 七五三詣
    子供たちの成長と健康を感謝するとともに、今後の成長とさらなる健康を祈願します。
  • 酉の日 大鷲神社例祭
    大鷲神社の例祭が行われます。
  • 11月23日 新嘗祭(新穀感謝祭)
    新しい穀物を神様に供え、一年の収穫に感謝する祭りです。

大國魂神社の基本情報

【社名】大國魂神社(おおくにたまじんじゃ)
【所在地】東京都府中市宮町3丁目1番
【電話】 042-362-2130
【拝観時間】 常時 年中無休
【ご祭神】
・御霊大神
・小野大神
・小河大神
・氷川大神
・秩父大神
・金佐奈大神
・杉山大神など
【ご利益】
・厄除け
・縁結び
・招福開運
・商売繁盛  など多数
【付属施設】
・大國魂神社結婚式場
【公式サイト】
(本社)https://www.kandamyoujin.or.jp/
(結婚式場)https://ookunitamajinja-wedding.jp/

大國魂神社 アクセス情報

電車でのアクセス

  • 京王線: 府中駅南口より徒歩約5分
    府中駅南口を出ると、大きな鳥居が目印です。
    駅から神社までは、商店街を通り抜け、まっすぐ進むと到着します。
  • JR南武線・武蔵野線: 府中本町駅より徒歩約5分
    府中本町駅からは、京王線府中駅方面へ徒歩で約5分です。

車でのアクセス

  • 新宿方面から: 稲城ICで降り、府中市外方面へ約10分
  • 八王子方面から: 府中スマートICで降り、約10分

祭事など混雑が予想される日は、公共交通機関の利用をおすすめします。

大國魂神社の駐車場

大國魂神社の駐車場

駐車場・パーキング

大國魂神社には、正面大鳥居の左側すぐの所に有料駐車場があります、24時間利用可能です。

  • 収容台数: 約200台
  • 利用時間: 24時間
  • 料金: 公式ホームページまたは現地でご確認ください。

祭事など混雑が予想される日は、満車になる可能性があります。

神社周辺には、タイムズなどの時間貸しの民間駐車場も複数あります。

大國魂神社の記事まとめ

大國魂神社は武蔵国の総社として約1,900年の歴史を持つ由緒と格式が非常に高い神社であり、東京5社の一つです。

主祭神の大国魂大神をはじめ、武蔵国の代表的な6社を合祀している総社であるだけに強力なパワースポットとして多くの人々の篤い信仰を集めています。

境内には、拝殿や本殿をはじめ多くの末社、御神木や人形流しといった強力なパワースポットなどの見どころが満載です。

多くの欅の木などに囲まれた自然豊かな神秘的かつ静寂な空間で、ゆったりと心身ともにリフレッシュできること間違いありません。

ぜひ、足を運んでみてパワースポットのご利益を享受してみてはいかがでしょうか。

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