【湯島天満宮】湯島天神のアクセス・御朱印・お守り・ご利益

湯島天満宮(湯島天神) 拝殿 東京都の神社

湯島天満宮(湯島天神)は、東京都文京区湯島に鎮座しています。

関東三大天満宮の一つであり、菅原道真公をお祀りし、古くから学問の神様として親しまれてきた神社です。

受験や昇進試験など、多くの参拝者が合格祈願や所願成就に訪れる神社として人気があります。

この記事では、湯島天満宮(湯島天神)の由緒・歴史、ご利益、見どころやアクセスなどを詳しく紹介します、ぜひ、楽しみながらお読みください。

湯島天満宮の由緒・歴史など

社伝によると458年に雄略天皇の命により天之手力雄命を祀ったことが起源となっています。

1355年に菅原道真公の神霊が勧請されてから天満宮となり、その後、1478年に太田道灌が江戸城の北東の守りを固める目的もあって社殿を再建しました。

江戸時代には徳川将軍家が大いに崇敬し、朱印地を寄進するなど、湯島天満宮の隆盛に大きく貢献。
湯島天神は、現代の宝くじの発祥地の一つである「江戸の三富」(三大富くじ)の一つに数えられていました。

元禄16年(1703年)の火災で全焼し、宝永元年(1704年)に徳川綱吉によって再建されました。

明治18年に、防火対策として土蔵造りの社殿に建て替えられました。

明治時代には、神仏分離令により純粋な神社として再編されて、社格が明治5年(1872年)に郷社となり、明治18年(1885年)に府社に昇格されてました。
同年に防火対策として土蔵造りの社殿に建て替えられました。

大正期には学問の神様として、教育界との連携が深まり、多くの学校、教育機関、指導者や学生が参拝に訪れるようになりました。

昭和20年以降、戦後の混乱期から経済成長に向かっていく中で、人々の心の拠り所として人々を支え、戦後の復興に大きく貢献しました。

夜の湯島天満宮 総檜造りの社殿

夜の湯島天満宮の総檜造りの社殿

現在の社殿は、平成7年(1995年)に建て替えられました。
明治18年(1885年)に再建された土蔵造りの社殿は老朽化が進んだため、総檜木造の社殿に建て替えられ、東京都内での数少ない総檜造りの社殿の一つとなっています。

御祭神(御神徳)

  • 天之手力雄命(あめのたぢからをのみこと)
  • 菅原道真公(すがわらみちざねこう)

上述の通り、458年に雄略天皇の命により天之手力雄命を祀り、1355年に菅原道真公が祀られています。

ご利益(御神徳)

天之手力雄命(あめのたぢからをのみこと)

ご利益:力、勝負運、開運、厄除けなど

天之手力雄命は、日本神話において天岩戸から天照大神を引き出す際に力を使ったことで知られています。このエピソードから、天之手力雄命は力強さ、困難を乗り越える力を象徴する神様とされています。
そのため、受験や仕事など、何かに打ち込む際に必要な力や突破力、そして困難を乗り越えるためのサポートを授けてくれると信じられています。

菅原道真公(すがわらみちざねこう)

ご利益:学業成就、合格祈願、文芸、芸術、政治、商売繁盛など

菅原道真公は、平安時代の優れた学者、政治家であり、学問だけでなく、音楽や和歌など多岐にわたる才能を発揮しました。
学問の神様としてだけでなく、あらゆる分野での才能を開花させる力を持つ神様とされています。
特に、学問に秀でたことから、受験生や学生から厚い信仰を集め、学業成就や合格祈願のご利益があるとされています。
また、道真公は文人出身でありながら右大臣まで大出世した政治家であり、出世や立身出世のご利益もあるとされています。

天之手力雄命の力強さと、菅原道真公の知恵が合わさることで、湯島天満宮は総合的な運気向上をもたらすパワースポットとされています。

両神のご利益が相乗効果を発揮すると、例えば、受験生であれば、天之手力雄命の力で困難な受験勉強を乗り越え、菅原道真公の力で合格を掴むことができるように、困難なチャレンジを最後までやり抜いて成功をつかむ、といったご利益を授けてもらえるといわれています。

菅原道真ってどんな人?

菅原道真公

道真公は、幼少の頃から学問に秀で、その才能を早くから開花させ、学問と政治において大活躍し、現在でも学問の神様として広く信仰を集めている方です。

政治家ではない文人の家系出身者でありながら右大臣まで異例の出世をしたことから「出世の神様」として崇められています。

道真公の異例の大出世を妬んだ藤原時平の策略により太宰府に左遷させられ、その2年後に幽閉されたまま57歳で生涯をとじました。

菅原道真公の生涯と天神信仰については以下の記事で詳しく解説しています。

天満宮と天神とは?天神信仰を一番わかりやすく解説
この記事は天満宮と天神社、天神信仰について知っておきたいことをどの記事よりもわかりやすくまとめています。天満宮や天神社に行かれる際に読まれたらお役に立つと思います。

湯島天神の見どころ

湯島天満宮の境内には多くのご利益を得られる社殿やパワースポット、さらには歴史を感じさせる名所が点在しています。

観光名所としても魅力的なスポットがたくさんあり、ここでは、実際に境内を散策しながら、特におすすめのスポットをいくつかご紹介したいと思います。

表鳥居

湯島天満宮 表鳥居

1667年(寛文7年)に建立された、都内現存の鋳造の鳥居としては最古級のものです。
銅製の造りの鳥居は、その歴史的価値と芸術的な価値から、東京都指定有形文化財に指定されています。
神明鳥居と呼ばれる様式で、横木が二重になり、反りをもって、柱が内側に傾いているのが特徴です。
鳥居脚の台座は梅の形をしていて、その上に唐獅子の装飾が施されている珍しい台座が特徴です。

湯島天神の男坂

湯島天満宮 男坂

38段の急な石段で、正式名称は「天神石坂」です。
一気に登る形の階段で途中に平坦な部分がなく、昔は僧侶の修行場としても利用されていたとされています、そのイメージから男坂という名前となったといわれています。
梅まつりの時期には、男坂と女坂の間の白梅が美しく咲き誇り、訪れる人の目を楽しませます。

湯島天神の女坂

湯島天満宮 女坂

33段の緩やかな石段で、男坂に比べて勾配がゆるやかです。踊り場もあるため、ゆっくりと階段を登ることができます。
梅まつりの時期には、男坂同様、周囲の白梅を楽しむことができます。
お年寄りや小さいお子様連れの方や、体力に自信がない方でも安心して利用できます。

唐門

湯島天満宮 唐門

夜の唐門

唐門は、表鳥居とともに湯島天満宮の入り口で、本郷三丁目駅方面から入るのには唐門が近くて便利です。この唐門には珍しい装飾が彫られていてちょっとしたパワースポットとなっています。

牛と梅の装飾がパワースポットに

湯島天満宮 牛と梅

唐門の扉の装飾(牛と梅)

唐門の扉には、梅紋の隣に梅の花と親子の牛が彫られています。
天満宮の象徴でもある梅と牛が一緒になっている相乗効果により、この牛の親子を撫でると円満な家族を築けるご利益があるとされています、境内に入る際にご挨拶するといいでしょう。

撫牛

湯島天満宮には、2体の撫牛(なでうし)が安置されています。
一つは青銅製、もう一つは石製です。
それぞれ置かれている場所が異なり、両方を撫でると学業成就、病気平癒、厄除け、知恵や学力などを授かるといわれています。

湯島天満宮 撫牛

上の撫牛は青銅製で、参道から手水舎に向かって右側に安置されており、下の撫牛は石製で、参道から手水舎に向かって左側に安置されています。

本殿、幣殿、拝殿

湯島天満宮 本殿 幣殿 拝殿

湯島天満宮の社殿は、権現造りという建築様式で建てられています。
権現造りの特徴として、本殿と拝殿が幣殿で結ばれ、一体となった構造になっている点が挙げられます。
樹齢250年の木曽檜を使用した総檜造りの順木造建築です。

夜間の拝殿の幻想的な美しさ

湯島天満宮 夜の幻想的な拝殿

湯島天満宮 夜の幻想的な拝殿

湯島天満宮では夜間はいたるところがライトアップされており、特に拝殿は暗闇に浮かび上がる幻想的な聖域と化します。
昼間よりも静寂かつ外界から隔離された雰囲気の中で参拝すればご利益が倍増するかもしれませんね。

夜間の幻想的な梅の庭園

湯島天満宮 夜の筆塚

夜の梅の庭園と筆塚

梅の花が咲いていなくてもこの美しさです、満開時は必見です、ぜひ足を運んでみてください。

湯島天満宮 夜の梅庭園

夜の梅庭園

梅まつり等のお祭り・行事

湯島天満宮 梅まつり

湯島天満宮では、一年を通して様々な神事が行われています。
学問の神様として知られる菅原道真公を祀るだけあって、学業成就を祈願するイベントや、季節の移ろいを祝う行事など、バラエティに富んだものが特徴です。

【1月】
元旦祭
年の始めに神様に感謝を捧げるお祭りです。
初天神
1月25日は「初天神」と呼ばれ、一年間の無病息災を祈願します。鷽替え神事といって、鷽鳥の形をしたお守りを交換する風習があります。

【2月~3月】
節分祭
2月3日は節分祭が行われ、福豆まきが行われます。
梅まつり
境内にある約300本の梅が咲き誇る時期には、梅まつりが開催されます。

【5月】
例大祭
湯島天満宮最大の祭りです。神輿渡御や奉納芸能などが行われます。

11月
菊まつり
境内が菊花で彩られ、菊人形などが展示されます。

【その他】
新入学児童報告祭
新入学の児童が、無事に入学できたことを神様に報告するお祭りです。
裏千家献茶式
茶道裏千家の家元による献茶が行われます。
お田植祭: 五穀豊穣を祈願するお祭りです。

湯島天神の御朱印

湯島天満宮 切り絵御朱印

 

湯島天満宮 御朱印

湯島天神のお守り

湯島天神のお守り

湯島天満宮の基本情報

【社名】湯島天満宮(湯島天神)
【所在地】東京都文京区湯島3-30-1
【電話】 03-3836-0753
【開門時間】 午前6時~午後8時
【お守りなど授与時間】午前9時~午後7時
【ご祈祷受付時間】午前9時~午後4時半
【ご祭神】
・天之手力雄命(あめのたぢからをのみこと)
・菅原道真公(すがわらみちざねこう)
【ご利益】
・力、勝負運、開運、厄除け
・学業成就、合格祈願、文芸、芸術、政治、商売繁盛など
【公式サイト】
Home|江戸総鎮守 神田明神
神田神社(神田明神)は、東京都千代田区外神田二丁目に鎮座し、2年に一度神田祭を斎行しています。神田、日本橋(日本橋川以北)、秋葉原、大手町、丸の内、旧神田市場・築地魚市場など108か町会の総氏神である。

湯島天神のアクセス・最寄り駅

最寄り駅からの時間

東京メトロ①湯島駅(千代田線)・・・・・・徒歩2分

東京メトロ②上野広小路駅(銀座線)・・・・徒歩5分

東京メトロ③本郷三丁目駅(丸の内線)・・・徒歩10分

JR④御徒町(山手線・京浜東北線)・・・・・徒歩8分

都営地下鉄線⑤上野御徒町駅(大江戸線)・・徒歩5分

【上野広小路駅から】

【本郷三丁目駅から】

【御徒町駅から】

湯島天満宮 紹介まとめ

湯島天満宮は約1600年の歴史があり、菅原道真公を祀る関東三大天満宮の一社として人気が高い神社です。

学業・学芸の神として崇められている道真公の威霊に肖り、学業成就・合格祈願・必勝祈願などのために多くの参詣者が訪れています。

周辺には上野東照宮、根津神社といった格式が高い神社や上野恩賜公園、国立西洋美術館などの美術館・博物館、上野アメ横商店街など見どころが満載のエリアです。

ぜひ、一度、湯島天満宮を訪れてその魅力と周辺スポットにも足を運んでみてはいかがでしょうか。

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