鎌倉観光といえば、まず訪れたいのが「鶴岡八幡宮」。源頼朝が創建したこの神社は、鎌倉の歴史・文化・信仰の中心として、今も多くの人々が日々参拝しています。
初詣の参拝者数は全国屈指。実は「元旦に初詣へ行く」という習慣のルーツは、源頼朝が鶴岡八幡宮で始めた元旦参拝にあると言われています。
春の桜、秋の流鏑馬、冬の大銀杏など、四季折々の見どころも満載で、勝運・縁結び・学業成就など多彩なご利益を求めて老若男女が訪れています。
この記事では、鶴岡八幡宮の「歴史」「ご祭神とご利益」「境内の見どころ」「御朱印・お守り」「年間行事」などを徹底的に紹介します。
鶴岡八幡宮の基本情報
鶴岡八幡宮は、鎌倉市の中心部に位置する神社で、観光・信仰・文化のすべてを兼ね備えた名社です。以下に、参拝前に知っておきたい基本情報をまとめました。
【所在地】神奈川県鎌倉市雪ノ下2丁目1-31
【電話番号】0467-22-0315
【アクセス】JR鎌倉駅東口より徒歩約10分(若宮大路を北上)
【駐車場】境内に有料駐車場あり(詳細は後述)
【参拝時間】6:00〜20:30(季節により変動あり)
【拝観料】境内無料(宝物殿は有料:大人200円)
【公式サイト】https://www.hachimangu.or.jp
鶴岡八幡宮のアクセス
Googleマップのリンクをクリックすると案内地図が表示されます。
- 徒歩:鎌倉駅から若宮大路を通って三ノ鳥居へ。段葛の桜並木が美しい参道です。
Googleマップ - バス:鎌倉駅東口から京急バス「八幡宮」下車すぐ
Googleマップ - 車:横浜横須賀道路「朝比奈IC」から約20分(混雑注意)
Googleマップ
鶴岡八幡宮の駐車場
参拝者専用駐車場(鶴岡八幡宮直営)

【台数】普通車約40台、大型車8台
【利用時間】9:00〜19:30(時間外は閉鎖)
【料金】
一般:1時間600円、以降30分毎300円
大型バス:一時間2000円、以降30分毎1000円
【特典】 ご祈祷者は2時間まで無料(受付で申告)

周辺のおすすめ駐車場
- 福田駐車場(徒歩1分):1日1000円、平坦で使いやすい
- タイムズ鎌倉雪ノ下第5:最大料金あり、アプリ予約可能
- 特P・akippaなどの予約駐車場:混雑時は事前予約が安心
鶴岡八幡宮のライブカメラで混雑を確認
混雑状況をリアルタイムで確認
鶴岡八幡宮の境内にはライブカメラが設置されているので、「今の混雑具合」をリアルタイムで把握してから向かうのが効率的です。事前に境内の様子を確認し、混雑のピークを賢く回避しましょう。
具体的なライブカメラでの確認方法については以下の記事で詳しく解説しています。

鶴岡八幡宮の歴史|源氏と鎌倉の象徴として

享保17年(1732年)の境内図(出典:鶴岡八幡宮公式サイト)
鶴岡八幡宮の歴史は、単なる神社の枠を超え、鎌倉幕府の成立と武家政権の精神的支柱としての役割を担ってきました。その変遷をたどることで、なぜこの神社が「鎌倉の中心」とされるのかが見えてきます。
創建の起源:源氏と八幡信仰の結びつき
康平6年(1063年)、源頼義が前九年の役の戦勝を感謝し、京都・石清水八幡宮を由比郷(現在の材木座)に勧請したのが始まりです。
由比郷は由比若宮(元八幡、元鶴岡八幡宮)があった場所で、源氏にとっての「守護神・八幡大神」を祀る重要な拠点となり、後の鎌倉進出の布石となりました。
頼朝による遷座と都市設計の中核へ

源頼朝が元八幡から現在地に遷座した
治承4年(1180年)、源頼朝が鎌倉入りと同時に、元八幡(八幡宮)を現在の地(小林郷北山)に遷座しました。この遷座は単なる神社の移転ではなく、鎌倉の都市計画の中心軸を形成する政治的・宗教的な布石となり、若宮大路・段葛・三ノ鳥居・大石段など、現在の景観の原型がこのとき整備されました。
鎌倉幕府の宗廟としての役割
鶴岡八幡宮は、鎌倉幕府の宗廟(そうびょう)=国家的な祖先神を祀る場所として、武士の精神的支柱となりました。
源頼朝の死後も、源実朝や北条政子らが社殿を整備し、鎌倉幕府の正統性を支える象徴的存在になり、鎌倉時代を通じて、武家社会における「八幡信仰」の中心地となりました。
奈良時代、八幡神は東大寺大仏造立への神託で朝廷に重んじられ、神社として異例の「八幡大菩薩」の称号を得て、神仏習合の先駆けとなり国家第二の宗廟の地位を確立しました。
平安時代には清和源氏の氏神となり、武士から武運の神として篤く信仰され、源頼朝が鶴岡八幡宮を厚遇したことで全国へ広まりました。武士の守護神としてだけでなく、現在では庶民の鎮守や厄除けとしても広く信仰されています。
幾度もの災禍と再建
鶴岡八幡宮は長い歴史の中で、災害や争乱によりたびたび被害を受け、その都度再建・再編されてきました。
特に大きな出来事としては、まず1335年(建武2年)の中先代の乱(なかせんだいのらん)で社殿が焼失しましたが、足利尊氏によって再建されました。
さらに江戸時代の1703年には元禄地震で社殿が倒壊する甚大な被害を受けましたが、江戸幕府の支援により再建が図られました。
近代に入ると、明治維新後の神仏分離令により、境内から仏教的な要素が取り除かれ、純粋な神社としての再編が行われました。
また、比較的近年では2010年に、樹齢1000年とされた御神木の「大銀杏」が強風で倒壊するという悲しい出来事がありましたが、現在は根から新芽を出す「親銀杏」として再生の途上にあります。
現代の鶴岡八幡宮
鶴岡八幡宮は、戦後「別表神社」に列格され、全国的な崇敬を集める神社としての地位を確立しました。
年間を通して数多くの祭典が執り行われており、特に初詣、伝統的な流鏑馬(やぶさめ)、そして華やかな鎌倉まつりは全国的に有名です。
さらに、文化的な側面からも注目されており、2021年には「鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム」が開館、神社が文化発信の拠点としての役割も担っています。
鶴岡八幡宮は、単なる「古い神社」ではなく、源氏の信仰・鎌倉幕府の政治・武家文化の象徴として、日本史の中でも特別な位置を占めており、その歴史を知ることで、より有意義な参拝となるはずです。
初詣のルーツであり、全国屈指の参拝者数
鎌倉を象徴する鶴岡八幡宮は、日本屈指の初詣スポットとして知られていますが、実は「元旦に神社へ参拝する」という習慣のルーツは、源頼朝が元日に鶴岡八幡宮へ参拝したことだと言われています。
源頼朝が確立した「元旦参拝」の伝統
かつて、人々は日柄(吉凶)を極めて重視し、運勢の悪い日には外出を控えるのが常識でした。しかし源頼朝は、1181年(治承5年)の元旦、「日柄に関わらず、一年の始まりには必ず神前にて誓いを立てる」として鶴岡八幡宮への参拝を定例化しました。
当時の歴史書『吾妻鏡』には、頼朝が元旦の早朝に馬で参拝した様子が記されています。これが、現代まで続く「元旦の初詣」というスタイルの源流の一つになったと言われており、鶴岡八幡宮はまさに「初詣のパイオニア」とも呼べる場所なのです。
全国・関東トップクラスの参拝者数と混雑状況
頼朝が築いたこの伝統は800年を超えて現在まで続いており、現在、三が日の参拝者数は国内でも圧倒的な規模を誇ります。
参拝者数ランキング(例年の目安)
鶴岡八幡宮は、全国・関東の両ランキングで常に上位に名を連ねています。
- 全国ランキング:第6位前後
- 関東ランキング:第5位前後
- 三が日の推定参拝者数:約250万人
混雑を避けるための参拝ヒント
250万人もの人々が訪れるため、正月三が日の日中(10時〜15時頃)は入場規制がかかるほど混雑します。
- 狙い目の時間帯: 早朝(6時〜8時頃)や、夕方17時以降は比較的スムーズです。
- 分散参拝: 1月4日以降であれば混雑は大幅に緩和されます。頼朝がそうであったように、清々しい空気の中で神前へ向かうには、早朝の参拝が特におすすめです。
鶴岡八幡宮のご祭神
主祭神
鶴岡八幡宮では、以下の三柱の神々が主祭神として祀られています。
- 応神天皇(誉田別命)
第15代天皇。八幡神の本体とされ、武運の神として源氏が深く崇敬されてきました。ご神徳は、勝負運・武運・出世・国家安泰など。 - 神功皇后
応神天皇の母。三韓征伐の伝説を持つ女傑で、安産・子育て・国家守護などのご神徳があると信仰されています。 - 比売神(宗像三女神の総称)
女性神の総称。市杵島姫命などを含む | 縁結び・女性守護・芸能・金運
三柱は、源氏の守護神として武家社会の精神的支柱を担っただけでなく、今もなお、現八幡信仰の中心として、多くの人々に深く崇敬されています。
鶴岡八幡宮のご利益
鶴岡八幡宮は、武家の守護神としての歴史を持ちながら、現代の参拝者にも「勝運」「縁結び」「厄除け」「金運」など多彩なご利益を授ける神社として人気があります。
勝負運・武運
源頼朝が戦勝祈願を行ったことに由来しており、スポーツ選手・受験生・起業家などに人気があります。
厄除け・八方除け
境内の「八方除守」は寒川神社と並ぶ強力な厄除けとして有名で、年始の「鶴岡厄除大祭」では特別祈願が行われます。
縁結び・恋愛成就
北条政子が頼朝との縁を祈願した「政子石」が有名、男性との縁を願う女性参拝者に特に人気のご利益です。
学業成就・合格祈願
源実朝を祀る白旗神社や、境内の荏柄天神社との参拝セットが定番で、受験シーズンには学生で賑わいます。
金運・芸能
旗上弁財天社に祀られる市杵島姫命は金運・芸能の神であり、金運に恵まれたい人、芸能人やクリエイターからの参拝も多いです。
家内安全・交通安全・安産
神功皇后の神格に由来し、家族の守護神として信仰されています。
鶴岡八幡宮の見どころ
鶴岡八幡宮では、社殿・池・石段・文化施設・自然・パワースポットなどの見どころが満載です。
本宮(上宮)

本宮の楼門(随神門)
鎌倉のシンボルであり、鶴岡八幡宮の最も重要な社殿です。源頼朝が現在の場所に遷座した1180年以来、武家政権の守護神として機能しました。
正面に掲げられた「八幡宮」の扁額をよく見ると、「八」の字が向き合う2羽の鳩で描かれていることに気づくはずです。鳩は八幡様の使いとされており、平和への願いが込められています。
現在の朱塗りの豪華な社殿は、江戸幕府の第11代将軍徳川家斉の命により1828年に再建されたもので、国の重要文化財に指定されています。

本宮の拝殿は常に多くの参拝者が訪れています
上の写真の場所は、楼門(楼門)をくぐった先にある拝殿です。 鶴岡八幡宮の本宮は、本殿・幣殿・拝殿が一体となった「権現造(ごんげんづくり)」という豪華な建築様式が特徴です。参拝者の大きさから見て、その規模の大きさがわかります。

大石段を登り切ると鎌倉の街並みを一望できる
参拝を終えて振り返れば、大石段の上からは段葛(だんかずら)にある二の鳥居の周辺と鎌倉の街並みを一望できる絶景スポットです。
若宮(下宮)

仁徳天皇、履中天皇・仲媛命・磐之媛命の四柱を祀っている
本宮(上宮)の手前、大石段(下側)の横にある社殿です。本宮に祀られる神の四柱の神を祀っており、創建当初はこちらが中心的な社殿でした。実は、頼朝はこの若宮を鎮座させる場所を、自らの邸宅(大倉幕府)からちょうどよく見える位置にこだわったと言われています。頼朝は、日々の暮らしの中で神を仰ぎ、信仰を大切にしながら政治を行っていたのだと思われます。
舞殿

静御前が源義経を慕い心をこめて舞を披露した場所
かつての若宮回廊跡に建っており「下拝殿」とも呼ばれています。源頼朝の弟である源義経の愛妾、静御前が頼朝の目前で舞を披露したという伝説の場とされています。現在も、神前結婚式や祭典での神楽奉納など、神事・儀式の中心的な舞台として使用されています。
白旗神社

源頼朝公、実朝公が祀られている末社
源頼朝と、その子である源実朝を主祭神として祀っている末社です。二人の死後、その霊を慰めるために創建されました。源氏の棟梁を祀ることから、勝運向上や学業成就の信仰を集めています。社殿は本宮のような豪華な装飾はなく、武家らしい簡素で力強い造りが特徴です。
丸山稲荷社

参拝者に人気のある稲荷社です。主祭神の宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)は商売繁盛、五穀豊穣のご利益があるとされています。この社殿は境内にある建物の中で最も古く、室町時代にまで遡る可能性があることから、神社の歴史を知る上でも貴重な存在です。

旗上弁財天社

鶴岡八幡宮の境内にある源平池の島に鎮座しています。主祭神は市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)で、金運や芸能、勝運の神として人気を集めています。この社名は、源頼朝が源氏再興の旗を立てたという故事に由来していると伝わっています。
祖霊社

鶴岡八幡宮の氏子や、国のために戦った戦没者の英霊を祀るための施設です。春分の日と秋分の日には、それらの御霊を慰めるための例祭が厳粛に執り行われています。これは、神社が地域の共同体や歴史と深く結びついていることを示す重要な役割を果たしています。
今宮

比較的最近である令和の時代に新しく創建された社です。祭神には、鎌倉幕府末期に皇権の回復を図った後鳥羽天皇・土御門天皇・順徳天皇の三代の天皇を祀っています。境内では珍しい近代的な様式の社殿が特徴で、新しい時代の歴史と信仰を繋ぐ存在として注目されています。
大石段

本宮(上宮)へと続く61段の石段です。登りきった先からは、鎌倉の街を貫く「段葛」と、その先の由比ヶ浜までを一望できる絶景スポットです。歴史的には、源頼朝の次男である3代将軍・源実朝が、甥の公暁に暗殺された舞台としても知られています。
親銀杏・子銀杏

左が親銀杏、右が子銀杏
大石段の脇にあった樹齢1000年超の「隠れ銀杏」は、2010年の強風で倒伏してしまいました。しかし、残った根から新しい芽が吹き出し(右側が子銀杏)、移植された元の幹からも芽が生えた(左側が親銀杏)ことで、現在は「再生のシンボル」として親しまれています。
源平池(源氏池・平家池)
参道を挟んで東側が「源氏池」、西側が「平家池」です。
源氏池(東): 源氏の繁栄を願い「3(産)」つの島が作られ、白い蓮が植えられました。

平家池(西): 平家の滅亡を願い「4(死)」つの島が作られ、赤い蓮が植えられました。

※現在、白と赤の蓮は混ざり合っていますが、夏には見事な蓮の花が咲き誇ります。
政子石(姫石)

旗上弁財天社の裏手にある2つの大きな石。源頼朝が妻・北条政子の安産を祈ったとされる石で、現在も「縁結び」「夫婦円満」「安産」のご利益があるパワースポットとして信仰されています。

鶴亀石

水でぬらすと鶴と亀の紋様が浮かび上がる
白旗神社の手前にある、水で洗うと鶴と亀の紋様が浮き出ると言われる縁起の良い石です。輝きを増すことから「光る石」とも呼ばれ、「健康長寿」の象徴とされています。
流鏑馬馬場(やぶさめばば)

三の鳥居から境内を東西に横切る約250メートルの直線道です。毎年4月の鎌倉まつりや9月の例大祭で、勇壮な流鏑馬(やぶさめ)神事が執り行われる舞台となります。
柳原神池(やなぎはらしんち)

境内の東側、白旗神社の近くにある風情ある池です。秋には紅葉の名所となり、初夏には「蛍放生祭」が行われ、蛍が舞う幻想的な景色が見られます。
宇佐神宮遥拝所

大石段の下に位置し、八幡宮の総本宮である大分県の宇佐神宮を遠くから拝むための場所です。ここを通る際は、本宮だけでなく総本宮へも敬意を払うのが古くからの習わしです。
由比若宮遥拝所

鎌倉幕府以前に源頼義が創建した、鶴岡八幡宮の元宮(元八幡)である由比若宮(材木座)を拝むための場所です。
鶴岡ミュージアム&ミュージアムカフェ&ショップ
- ミュージアム
旧神奈川県立近代美術館を改修した建物(重要文化財)。鎌倉の歴史や文化を展示しています。 - カフェ&ショップ
倒伏した大銀杏の樹幹の一部が店内に展示されており、圧巻です。オリジナルの「お宮の角食(パン)」や和スイーツを楽しめるほか、鳩をモチーフにした洗練されたグッズも購入できます。
段葛(だんかずら)

段葛の二の鳥居から一の鳥居まで約500m
二の鳥居から三の鳥居まで続く、車道より一段高い参道で、二の鳥居から三の鳥居(境内側)までは約500メートルあります。
源頼朝が政子の安産を祈って築かせた参道で、八幡宮に近づくほど道幅が狭くなっており、実際の距離よりも長く、本宮をより遠く荘厳に見せる工夫が施されています。春には約180本の桜がトンネルのように咲き誇ります。
鶴岡八幡宮の御朱印

左が本宮の御衆院、右が旗上弁財天社の御朱印
鶴岡八幡宮と旗上弁財天社で、御朱印帳に直書きの御朱印を頂きました。
鶴岡八幡宮では、主に2種類の御朱印をいただくことができます。1つは「鶴岡八幡宮」の御朱印、もう1つは末社「旗上弁財天社」の御朱印です。直書き書置きともに初穂料は500円で頒布されています。
「鶴岡八幡宮」の御朱印がいただける場所は、舞殿に向かって右奥にある授与所です。一方、「旗上弁財天社」の御朱印は、源氏池の橋を渡り旗上弁財天の社殿へ進んだ先の右側にある授与所で拝受できます。
御朱印の受付時間は、「鶴岡八幡宮」、「旗上弁財天社」ともに9時から16時頃までとなっています。
鶴岡八幡宮のお守り
鶴岡八幡宮は、勝運・厄除け・縁結び・学業成就など多彩なご利益に対応したお守りが豊富に揃っており、参拝者の願いに寄り添う「祈りのかたち」として人気を集めています。ここでは、代表的なお守りの種類とご利益、授与場所、季節限定品まで詳しく解説します。
お守りの種類とご利益
- 鳩鈴(はとりん)
ご利益: 厄除け・開運・招福
特徴: 八幡宮の使いとされる「鳩」をモチーフにした鈴。清らかな音色で邪気を払い、幸福を呼ぶとされています。白・金・銀などがあり、最も有名で人気のある授与品です。 - 強運掴み守(きょううんつかみまもり)
ご利益: 強運・勝負運・心願成就
特徴: 龍の爪が水晶(玉)をしっかりと掴んでいるデザイン。「運を掴んで離さない」という意味があり、人生の転機や勝負事を控えた方に支持されています。 - 刀守(かたなまもり)
ご利益: 災難除け・勝運・仕事運
特徴: 武士の都・鎌倉らしく、刀(太刀)の形をしたお守り。悪運を断ち切り、仕事や勝負に勝つ力を授かるとされています。 - 折紙守(おりがみまもり)
ご利益: 家内安全・開運
特徴: 鳩の形に折られた珍しい紙製のお守り。古くからの伝統的な形式を伝えています。 - 銀杏守(いちょうまもり)
ご利益: 健康長寿・再生・延命
特徴: 倒伏から見事に新芽を吹いた「親銀杏・子銀杏」の生命力にあやかったお守り。病気平癒や健康を願う方に選ばれています。 - 政子石守(まさこいしまもり)
ご利益: 縁結び・夫婦円満・子宝
特徴: 境内の「政子石(姫石)」にちなんだお守り。良縁を望む方や、夫婦の絆を深めたい方に人気です。 - 安産守(あんざんまもり)
ご利益: 安産祈願
特徴: 源頼朝が政子の安産を祈ったという由緒に基づき、古くから厚い信仰を集めています。桐箱に入った丁寧な授与品もあります。 - 美守(うつくしまもり)
ご利益: 美身健康・心身浄化
特徴: 内面と外面の両方の美しさを保つとされるお守り。特に女性に人気があります。 - 学童守・勧学守
ご利益: 学業成就・合格祈願・通学安全
特徴: ランドセル型の可愛らしいものや、知恵を授かるお守り。受験シーズンには多くの参拝者が受けられます。
季節限定・行事限定
- ぼんぼり守
ご利益: 厄除け・諸願成就
特徴: 8月の「ぼんぼり祭」の期間中に授与される限定のお守り。祭りのぼんぼりを模したデザインが特徴です。 - さくら守
ご利益: 諸願成就・開運
特徴: 春の桜のシーズン限定。段葛の桜を彷彿とさせる、華やかなピンク色の刺繍が施されたお守りです。
鶴岡八幡宮では、この他にも交通安全、旅行安全、身代わり守など、多種多様なお守りが揃っています。
年間の主な祭典・行事
鶴岡八幡宮では、年間を通じて多彩な祭典・神事・文化行事が行われています。源氏の伝統を今に伝える厳かな神事から、観光客にも人気の華やかなイベントまで、季節ごとの魅力が満載です。
- 1月:歳旦祭(1日)・御判行事(1~7日)・手斧始式(4日)
新年を祝うとともに、御神印を額に押し当てて無病息災を願う「御判行事」や、建設業の安全を祈る伝統的な仕事始め「手斧始式」が行われます。 - 2月:節分祭(立春前日)・祈年祭(17日)
福を呼び込む豆まきや、その年の五穀豊穣を祈る重要な祭儀が行われます。 - 4月:鎌倉まつり・静の舞・武田流流鏑馬
鎌倉の春を彩る最大の祭典です。鶴岡八幡宮を舞台に、源義経を慕う静御前の悲恋を再現した「静の舞」が舞殿で奉納され、さらに流鏑馬馬場では武田流による勇壮な流鏑馬神事が執り行われます。時代絵巻さながらの行列や伝統芸能が披露され、古都鎌倉が最も華やぐ一週間となります。 - 5月:菖蒲祭(5日)
端午の節句に合わせ、子供の健やかな成長と除災を祈願します。 - 6月:蛍放生祭・大祓(30日)
柳原神池に蛍を放つ幻想的な神事と、半年の罪穢れを祓い清める大祓が行われます。 - 7月:七夕祭(7日)
色とりどりの短冊や飾りが境内に掲げられ、心願成就が祈られます。 - 8月:ぼんぼり祭(立秋の前日から3日間)
鎌倉在住の文化人らによる揮毫(きごう)が描かれた数百のぼんぼりに灯がともり、境内は夜まで幻想的な雰囲気に包まれます。 - 9月:例大祭(14~16日)・小笠原流流鏑馬(16日)
八幡宮で最も重要な祭典で、3日間にわたり献茶祭や献句祭が続きます。最終日の16日には、鎌倉時代から続く伝統を継承する小笠原流の門人たちが、疾走する馬上から三つの的を次々と射抜く「流鏑馬神事」を奉納します。武士の精神と技を今に伝えるその光景は、圧巻の迫力で多くの観衆を魅了します。 - 10月:崇敬者大祭
全国の崇敬者が集まり、日頃のご神徳に感謝を捧げます。 - 11月:七五三祈願・火焚祭(8日)
子供の成長を祝う参拝客で賑わうほか、秋の収穫に感謝し庭火を焚く古い神事が行われます。 - 12月:御鎮座記念祭(16日)・大祓(31日)
鶴岡八幡宮が現在の地に遷座した日を祝う祭儀と、一年の締めくくりとして心身を清める大祓が行われます。
日帰りではもったいない。鎌倉の「静寂」を味わい尽くす宿泊参拝
鶴岡八幡宮とその周辺は、常に多くの観光客で賑わい、ゆっくりと心を落ち着かせるのが難しいのが現状です。参拝後の心地よい余韻を人混みでかき消されないためには、鎌倉・湘南エリアの上質な宿に腰を据えるのが一番の解決策になります。
観光客が去った後の静かな古都の空気を感じながら、一日の参拝を振り返る時間を持つ。この心にゆとりを作る滞在が、勝負運や縁結びの御利益をより確実なものにしてくれます。各予約サイトの「鎌倉・湘南の厳選宿」から、自分を癒やす特別な拠点を探してみてください。
この記事のまとめ
源頼朝公による創建以来、800年以上の時を超えて鎌倉の象徴であり続ける鶴岡八幡宮。ここは武家文化の力強さと人々の切なる祈りが交差する、まさに「鎌倉の心」とも言える場所です。
境内には、再生の象徴である親銀杏・子銀杏や、夫婦円満のパワースポット政子石、そして源平の歴史を今に伝える源平池など、深く心に残る見どころが溢れています。
この荘厳な空気の中に身を置き、悠久の歴史に思いを馳せることで、日常では得られない心の安らぎと前へ進む活力を授かることができるはずです。あなたも鎌倉の魂が宿るこの聖地で、自分自身と向き合う特別な時間を過ごしてみませんか。


