【茶ノ木神社】御朱印・ご利益・お守り・アクセス|日本橋七福神巡りの一社

日本橋 茶ノ木神社 東京都の神社・史跡
文字通り茶ノ木に囲まれている

日本橋の活気ある街並みと歴史的な情緒が交差する人形町エリア。その一角に、緑豊かなお茶の木の生垣に囲まれた小さな神社があります。それが、日本橋七福神巡りの一つとして親しまれている「茶ノ木神社(ちゃのきじんじゃ)」です。

ビルの谷間に静かに佇むこの神社は、江戸時代から「この地に屋敷を構えると火災に遭わない」「神社やその周囲で火災が起きない」という奇跡的な逸話から、「火伏せの神様」として広く信仰を集めてきました。現在では防災の御利益にとどまらず、布袋尊を祀る神社として「福徳円満」や「家内安全」、さらには周囲の商業地を反映した「商売繁盛」を願う参拝客が絶え間なく訪れています。

本記事では、茶ノ木神社の歴史やご祭神、授与品である御朱印やお守り、実際の参拝者の口コミまで、その魅力を詳しくご紹介します。日本橋散策や七福神巡りのお供に、ぜひ参考にしてみてください。

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茶ノ木神社の由緒・歴史

茶ノ木神社の始まりと「お茶の木」の由来

茶ノ木神社の正確な創建年代は不詳ですが、古くは室町時代よりこの地に祀られていたと伝えられています。

その後、徳川家康の江戸入国に伴い、下総国佐倉藩(現在の千葉県佐倉市)の城主であった大蔵大輔堀田家の江戸下屋敷(現在の日本橋人形町一丁目付近)の守護神として、屋敷内に手厚く祀られるようになりました。

「茶ノ木神社」という特徴的な社名は、この屋敷の広大な庭園に由来します。屋敷の周囲には見事なお茶の木がぐるりと生垣として植えられており、その中にお社が鎮座していたことから、人々から自然と「お茶ノ木様」「茶ノ木稲荷」と親しみを込めて呼ばれるようになりました。

茶ノ木神社に伝わる「火伏せ」の奇跡とエピソード

茶ノ木神社を語る上で欠かせないのが、江戸時代から今に受け継がれる「火伏せ(火災除け)」の伝説です。

かつて「火事と喧嘩は江戸の華」と言われたほど、江戸の町は度重なる大火に見舞われていました。しかし、茶ノ木神社が祀られていた屋敷とその周囲は、どんな大火の際にも一度も火災の被害に遭うことがなかったとされています。

この驚くべき奇跡から、茶ノ木神社は「火伏せの神様」として強力な火除けのご利益があると言い伝えられるようになりました。

開かれた「開帳日」と町民の信仰

当時、大名屋敷の鎮守神は通常、一般の町民が参拝することはできませんでした。しかし、茶ノ木神社の「火伏せのご神徳」の評判があまりにも高かったため、毎年5月の初午(はつうま)の日には屋敷の開門が特別に許され、江戸の町民たちがこぞって参拝に訪れたと言われています。

町の火災を防いでくれた感謝と祈りを捧げる人々で、当時の境内は大変な賑わいを見せました。

明治以降から現在までの歩み

明治時代に入ると、大名屋敷の廃止に伴い、茶ノ木神社は地域の人々(地元町会)の手によって大切に維持・管理されるようになります。

昭和の太平洋戦争による戦禍や、その後の都市開発・区画整理を経てもなお、社地を守り続けられました。現在鎮座している社殿や緑鮮やかなお茶の木の生垣は、昭和60年(1985年)に周辺の再開発の一環として綺麗に整備されたものです。

時代の移り変わりとともに周囲がビル街へと変貌した現在も、江戸の歴史を今に伝える貴重なスポットとして、また「火災を防ぐ防災の神様」「地域の守り神」として、地元の人々や参拝者に温かく見守られ続けています。

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茶ノ木神社のご祭神とご利益

茶ノ木神社では、日本人に非常になじみの深いお稲荷様(倉稲魂神)に加えて、七福神の一神である「布袋尊」が祀られています。

主祭神:倉稲魂神(うかのみたまのかみ)

古くから「お稲荷様」として全国で親しまれている、食糧や農業、産業全般を司る神様です。茶ノ木神社が佐倉藩下屋敷の守護神(屋敷神)として祀られた背景から、長年にわたりこの地に鎮座されています。

倉稲魂神のご利益

お名前の「ウカ」は食物や穀物を意味し、生命の根源である「食」を育む豊かな恵みをもたらす神様として信仰されています。現代では農業だけでなく、商業繁盛や家内安全、産業発展の守護神としても広く参拝されています。

日本橋七福神:布袋尊(ほていそん)

日本橋七福神巡りの一社として、茶ノ木神社には七福神の中で唯一「実在した人物」がモデルとされている布袋尊が祀られています。

中国(唐の時代)に実在した契此(かいし)という禅僧がモデルとされています。太鼓腹に大きな布の袋(布袋)を背負い、笑顔で全国を旅しながら人々に福を授けたと伝えられています。

布袋尊のご利益

常に絶えない満面の笑みと、すべてを包み込むような広い心から、「福徳円満」「笑門来福」「夫婦円満」「子宝」などのご利益をもたらす神様として親しまれています。

参拝の際は、ぜひ日常の感謝とともに、お二方の神様へ手を合わせてみてください。

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茶ノ木神社の見どころ

鳥居と拝殿・本殿

日本橋 茶ノ木神社 鳥居 拝殿

都会の喧騒を忘れさせてくれる空間です

こぢんまりとした鳥居と拝殿・本殿は、手入れの行き届いた清潔感溢れるお社です。コンパクトながらも厳かな雰囲気が漂い、拝殿の前に立つと都会の喧騒を忘れさせる静かな空間を感じることができます。

神前を守る凛とした「狛狐(こまきつね)」

日本橋 茶ノ木神社 狛狐

阿形の狛狐

お稲荷様(倉稲魂神)をお祀りしている神社らしく、拝殿の前には一対の狛狐が鎮座しています。

日本橋 茶ノ木神社 狛狐

吽形の狛狐

キリッとした凛々しい表情で神社とお参りに訪れる人々を見守っています。

社名の由来となった「お茶の木の生垣」

神社の周囲をぐるりと囲む青々としたお茶の木の生垣は、茶ノ木神社最大の特徴です。
江戸時代の大名屋敷(佐倉藩下屋敷)の庭園に生垣として植えられていたという歴史を今に伝えており、現在も地元の方々によって美しく整えられています。オフィス街の中でほっと一息つける緑豊かな見どころです。

由緒書きの案内板

日本橋 茶ノ木神社 案内文

由緒・歴史の説明書きを読んで見ましょう

敷地内には、茶ノ木神社の由来や「火伏せ(火災除け)の奇跡」のエピソードが詳しく書かれた案内板が設置されています。江戸時代から続く火除けのご徳や、町民に親しまれてきた歴史をその場で知ることができます。

案内板には以下が記載されています。

茶ノ木神社(布袋尊)

「お茶ノ木様」と町内の人々に応しまれている茶ノ木神社の御祭神は倉稲魂大神(ウカノミタマノオオカミ)で伏見系の稲荷様である。

昔この土地は徳川時代約三千坪に及ぶ下総佐倉の城主大老堀田家の中屋敷であって、この神社はその守護神として祀られたものである。

社の周囲に巡らされた土堤芝の上に丸く刈り込まれた茶の木がぐるりと植え込まれ芝と茶の木の緑が見事であったとされている。

その中屋敷は勿論のこと周囲の町方にも永年火災が起こらなかったため、いつのころから誰言うとなく火伏せの神と崇められ、堀田家では年一回初午祭の当日だけ開門して一般的な参拝を自由にされた由「お茶ノ木様」の愛称で町の評判も相当であったと伝えられている。

また、新たに昭和六十年布袋尊を御遷座合祀申し上げ日本橋七福神詣りに加わることになった。

布袋尊は実在した中国唐代の禅僧で、弥勒菩薩の化身といわれている。福徳円満の相が喜ばれ、世の清濁を併せ呑む大きな腹をして袋の中にいっぱいの宝物を入れ、人々にご福運大願を成就させる和合成就の神様として崇められている。

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茶ノ木神社の御朱印とお守り

茶ノ木神社 御朱印

書置きの御朱印を頂けます

茶ノ木神社の御朱印は「書き置き」のみの対応となっています、初穂料は500円です。

御朱印の左上の「令和八年丙午」の文字について

陰陽五行説において「丙(ひのえ)」と「午(うま)」は、ともに最高潮の「火」のエネルギーが重なる60年に一度の年とされています。そして茶ノ木神社は、江戸の大火から地域を守り抜いた伝説を持つ「火伏せ(火災除け・防災)」の神社です。

強烈な「火の気」が満ちる丙午の年だからこそ、火を鎮め災難を払う茶ノ木神社のお参りは「火難を避け、溢れる情熱を安全な力へと変える」絶好の機会となります。

60年に一度の節目となる令和八年(2026年)。ぜひこの特別な年に参拝し、巡り合わせの縁を感じる御朱印を授かってみてはいかがでしょうか。

御朱印の拝受方法と流れ

日本橋 茶ノ木神社 社務所

拝殿の左手の隣のビルにある社務所

拝殿に向かって左手にある社務所にて受け取ることができます。

日本橋 茶ノ木神社 社務所

拝殿左手の社務所の扉から中へ入り、普段は無人となっているため、社務所内のインターホンを押して「御朱印をお願いします」とお声がけしてください。対応してくださる方から書き置きの御朱印をお受け取りいただけます。

お守り・お札・おみくじについて

茶ノ木神社では、お守り・神札(お札)・おみくじ等の頒布(販売)は行っていません。

社務所の案内張り紙にも明記されている通り、取り扱いは「御朱印のみ」となっています。

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茶ノ木神社の祭典・年間行事

茶ノ木神社において特に多くの参拝客で賑わう代表的な年間行事をご紹介します。

日本橋七福神巡り(元日〜1月7日頃)

新年を迎えると同時に始まるのが、毎年大勢の人々が訪れる「日本橋七福神巡り」です。

開催期間: 毎年1月1日(元日)〜 1月7日(松の内)

茶ノ木神社は七福神の一神である布袋尊(ほていそん)を祀る神社として、期間中は「福徳円満」や「開運」を願う参拝客で大変な賑わいを見せます。普段は閑静なビル街の境内も、この時期は新春の華やかな雰囲気に包まれます。

初午祭(はつうまさい / 2月初午の日)

お稲荷様(倉稲魂神)を祀る神社にとって、最も大切な行事の一つが「初午祭」です。

時期: 毎年2月最初の午(うま)の日

江戸時代、大名屋敷(佐倉藩下屋敷)内にあった茶ノ木神社は通常一般参拝ができませんでしたが、初午の日だけは屋敷の門が特別に開かれ、町民の参拝が許されたという歴史的なエピソードがあります。

例大祭(毎年5月)

茶ノ木神社および地元町会(人形町一丁目)が一体となって執り行う年一度の例大祭です。

時期: 毎年5月中旬頃

神社や地域を守る感謝を伝えるお祭りで、神酒所の開設や地域行事が行われます。普段は静かな人形町の街並みが、お祭りならではの活気に満ちあふれます。現在でも地元の保存会や地域の方々によって手厚く執り行われており、五穀豊穣や商売繁盛、そして「火伏せ」の御徳に感謝を捧げる大切な日となっています。

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茶ノ木神社の基本情報

【社名】茶ノ木神社(ちゃのきじんじゃ)
【住所】〒103-0013 東京都中央区日本橋人形町1-12-10
【電話番号】なし(※地元町会および保存会管理のため専用電話はありません)
【参拝時間】24時間参拝可能(※境内はオープンな空間のため常時参拝いただけます)
【祈祷受付時間】なし(※個別のご祈祷・祈祷受付は行っておりません)
【ご祭神】倉稲魂神(うかのみたまのかみ/お稲荷様)、布袋尊(ほていそん/日本橋七福神)
【境内社・末社】なし
【ご利益】火伏せ(火災除け・防災)、家内安全、福徳円満、商売繁盛、笑門来福
【公式サイト】なし(※日本橋七福めぐり 公式サイトをご覧ください)

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茶ノ木神社へのアクセス・駐車場

茶ノ木神社は、東京メトロ半蔵門線「水天宮前駅」および日比谷線・都営浅草線「人形町駅」からほど近い、大変アクセスの良い場所に位置しています。

電車でのアクセス(最寄り駅)

  • 東京メトロ半蔵門線「水天宮前駅」: 8番出口より徒歩約1分(最も近い出口です)
  • 東京メトロ日比谷線・都営浅草線「人形町駅」: A2・A3出口より徒歩約2〜3分

【行き方のヒント】
水天宮前駅・人形町駅から人形町通りを少し入ったオフィス・飲食店街の一角にあります。ビル群の間に緑の生垣と朱色の鳥居が見えてくるのが目印です。

駐車場情報

茶ノ木神社には参拝者専用の駐車場および駐輪場はありません。

神社はビルの合間のコンパクトな敷地に鎮座しているため、お車で参拝される場合は近隣の有料コインパーキングをご利用いただくことになります。

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記事の紹介まとめ

茶ノ木神社は、日本橋七福神の一社として「布袋尊」を祀り、江戸時代から「火伏せの神様」として深く信仰されてきた歴史ある神社です。
かつて佐倉藩下屋敷の敷地内において、幾度の大火からも免れた奇跡の伝承から、火災除けや防災、家内安全や商売繁盛のご利益で親しまれています。

ビルの谷間に佇む境内は、社名の由来ともなったお茶の木の生垣に囲まれており、都会の喧騒を忘れさせる静かな癒やしの空間となっています。

御朱印を希望される方は、拝殿左手の社務所内にあるインターホンで呼びかけることで書き置きの御朱印をお受けいただけますが、お守りやおみくじなどの頒布は行われていない点にご注意ください。

水天宮前駅や人形町駅から徒歩すぐとアクセスも抜群ですので、日本橋散策や七福神巡りの際にはぜひお気軽にお参りしてみてください。