羽田空港にほど近い東京都大田区に鎮座する穴守稲荷神社(あなもりいなりじんじゃ)は、古くから商売繁盛や家内安全、航空安全のご利益で親しまれている人気の神社です。
境内には朱色の鳥居が連なる千本鳥居や、持ち帰ると願いが叶うとされる「御神砂(お砂)」など見どころが満載。また、羽田空港の歴史と深く関わる「旧一の大鳥居」や、検索で気になる「怖い」といった噂の背景など歴史の話題にも事欠きません。
本記事では、穴守稲荷神社のご利益や歴史をはじめ、境内の見どころ、直書きの御朱印、人気のお守り、アクセス・駐車場情報まで分かりやすく解説します。参拝前に知っておきたい情報をまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
穴守稲荷神社の由緒・歴史とエピソード

参拝時に頂戴した「穴守稲荷神社略記」
穴守稲荷神社は、江戸時代末期の文化・文政期(1820年代)に創建された歴史ある神社です。その始まりから戦後の復興、そして羽田空港とともに歩んできた劇的なエピソードをご紹介します。
創建の由来:「堤防の穴から田畑を守る」お稲荷様
江戸時代、現在の羽田空港の敷地にあたる「鈴木新田」の開墾が行われていた際、沿岸の堤防がたびたび荒波によって決壊し、大きな穴があいて海水が浸入する被害に悩まされていました。
困り果てた村人たちが堤防の上に祠を建て、稲荷大神を祀ったところ、波による被害が収まり作物が豊かに実るようになったと伝えられています。このことから、「風浪が作りし『穴』の害より田畑を『守』り給う稲荷大神」と称えられ、「穴守稲荷」の名がつけられました。
明治から昭和初期にかけては、京浜間屈指の参拝地・観光地として賑わい、かつては伏見稲荷大社にも匹敵するほどの鳥居が並んでいたとされています。
GHQによる強制退去~現在地への遷宮

1948年の遷宮記念碑
穴守稲荷神社が辿った最も大きな試練が、第二次世界大戦後の昭和20年(1945年)です。
終戦直後、羽田空港を拡張するため、GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)から「48時間以内の強制退去」が命じられました。これにより、神社や周辺住民は長年親しんだ羽田穴守町の地を去らざるを得なくなりました。
一度は羽田神社へ仮遷宮されましたが、地元の崇敬者たちによる熱心な土地の寄進により、昭和23年(1948年)に現在の地(大田区羽田5丁目)へと遷座(移転)し復興を果たしました。
旧一の大鳥居と平和の祈り

羽田空港に西側に佇む旧一の大鳥居
穴守稲荷神社の境内から少し離れた多摩川河口近く(弁天橋傍)に佇む「旧一の大鳥居」は、昭和4年(1929年)に穴守稲荷神社の参道鳥居として建立された歴史的建造物です。
説明板が伝える旧一の大鳥居の激動の歴史

旧一の大鳥居の歴史を語る説明プレート
大鳥居の傍らに設置されている説明プレートには、大鳥居が辿った激動の歴史が刻まれています。
- 昭和初期の建立:
穴守稲荷神社の「一の大鳥居」として参道に建立され、多くの参拝者に親しまれていました。 - 戦後の強制退去:
終戦後、米軍による羽田空港拡張に伴い、町全域とともに神社も強制退去となりましたが、この大鳥居だけは撤去されず残されました。 - 平成の移設と復興のシンボル:
その後も羽田の発展を見守り続け、平成11年(1999年)2月、空港沖合展開事業に伴い地元の熱意と関係機関の協力により、現在の弁天橋傍へと安全に移設されました。
プレートには「地元と空港の相生(あいおい)の象徴」「平和への切なる祈り」として、今も広く親しまれていることが記されています。
現地を訪れると、鳥居の迫力だけでなく、羽田の歴史と世界平和への深い願いが込められた様々なメッセージなどを目にすることができます。
鳥居に掲げられた「平和」の扁額と「愛の鈴」

平和の扁額と愛の鈴が付いている
鳥居に掲げられた「平和」の扁額と「愛の鈴」鳥居の中央には、かつての「穴守神社」の額に代わり、現在は「平和」と書かれた扁額がしっかりと掲げられています。
柱には「世界平和への愛の鈴」という青い横断幕が取り付けられており、鳥居から吊り下げられた赤い鈴緒を振って「平和の鈴」を鳴らしながら、世界平和を祈願できるようになっています。
【ブログ管理者の見解】

力強い平和宣言のメッセージに共感
鳥居の足元にある案内板には「私は、日本国民の一人として…平和な世界を達成する事を宣言致します」という平和宣言が掲げられています。
この掲示にある「私」とは、文章を書いた人物だけでなく激動の歴史を乗り越えてこの地に立ち続ける「平和の鳥居そのもの」を指しているようにも思えました。
鳥居自身が静かに世界平和を宣言しており、そこを訪れる私たちもその想いを深く噛みしめ「ともに平和を祈る」。この鳥居は、まさにそうした「平和への祈りを象徴する存在」なのだと現地で強く実感しました。
「平和の宣言」と地域のボランティア活動
鳥居の足元にある案内板には、「平和な世界を達成する事を宣言致します」という力強いメッセージや日本国憲法前文の精神に基づいた平和への誓いが掲げられています。
この場所は「東京国際空港記念建造物・みんなの羽田平和の大鳥居楽園ひろば」として、「みんなの羽田ボランティア推進の会」をはじめとする地域の人々の手によって清掃や維持管理(平和募金活動など)が行われており、羽田の過去・現在・未来を繋ぐ心温まる憩いの場となっています。
旧一の大鳥居と怖い噂
穴守稲荷神社を検索すると「旧一の大鳥居」や「怖い」といったキーワードを目にすることがあります。これは、羽田空港内に取り残された鳥居にまつわる有名なエピソードが背景にあります。 GHQによる強制退去の際、社殿などは取り壊されましたが、昭和4年(1929年)に奉納された「一の大鳥居」だけは滑走路付近に残されました。その後、空港の拡張工事などで撤去しようとするたびに工事事故や関係者の不幸が重なったと言われ、「大鳥居を動かすと祟りがある(怖い)」という噂や都市伝説として語り継がれるようになりました。
実際には、長年地域の人々や空港利用者に親しまれてきた歴史的シンボルであり、平成11年(1999年)の空港沖合展開事業に伴い、安全に現在の多摩川河口近く(弁天橋付近)へと移設されました。現在は国土交通省により管理され、平和への願いを込めて掲出された扁額とともに、羽田の歴史を伝えるシンボルとなっています。
旧一の大鳥居は穴守稲荷神社から約1km
穴守稲荷神社の境内を参拝した後は、ぜひ少し足を伸ばして「旧一の大鳥居」にも訪れてみてください。
神社本殿から「旧一の大鳥居(弁天橋傍)」までは約1kmほどの距離にあり、車であれば3〜4分程度(徒歩でも12〜15分ほど)で移動できます。
穴守稲荷神社の主祭神

主祭神は、豊受姫命(とようけひめのみこと)
穴守稲荷神社にお祀りされている主祭神は、衣食住全般を司る大変尊い女神様です。
主祭神:豊受姫命(とようけひめのみこと)
主祭神の由来と神徳
稲荷の「いなり」とは「稲成る・稲生る」の義であり、「なる」は万物を生成する力を表す強い言葉とされています。
そもそも稲荷大神は、伊勢神宮の外宮(豊受大神宮)にお祀りされている豊受姫命(とようけひめのみこと)であり、人々の生活の基本である衣食住の三要を守り給える最も尊き大神です。
日常のあらゆる命の営みや産業を見守り、豊かな恩恵を与えてくださる神様として、古くから全国より篤い信仰を集めています。
穴守稲荷神社のご利益・ご神徳
穴守稲荷神社は、本社主祭神による広大なご加護をはじめ、境内に立ち並ぶ数多くの末社・境内社それぞれに固有のご利益があります。
本社(主祭神)のご利益・ご神徳

物凄い参拝者数でした
主祭神:豊受姫命(とようけひめのみこと)
万物を生成・育成する力を司り、衣食住の三要を守り給う神様です。
- 商売繁盛・千客万来・事業発展
「商売繁盛の穴守さん」として古くから重宝され、実業家・芸能界・接客業者から深い信仰を集めています。 - 家内安全・厄除開運
嵐による水害や災難から地域を守った創建の由来から、あらゆる災厄を払い、家庭や身の安全を守ります。
境内社・稲荷山周辺のご祭神とご利益

千本鳥居の横には複数の境内社
境内には、それぞれの祈りに応じた多数の境内社(末社)や稲荷山周辺の社が祀られています。千本鳥居の脇などには、ご利益ごとに分かれた稲荷社が連なっています。
稲荷社のご祭神は宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)です。
- 出世稲荷
ご利益:出世開運・地位向上・仕事運上昇 - 開運稲荷
ご利益:運気隆盛・開運招福 - 繁栄稲荷神社
ご利益:家運隆盛・事業繁栄 - 末広稲荷
ご利益:末広がり(子孫繁栄・将来の発展) - 幸稲荷
ご利益:幸福招福・良縁成就 - 築山稲荷
ご利益:国土安穏・建築安全・商売繁盛 - 航空稲荷
ご祭神:宇迦之御魂神(航空安全の守護)
ご利益:航空安全・旅行安全・落物拝受
羽田空港に最も近い神社として、パイロットやキャビンアテンダント(CA)、航空関係者や旅人が欠かさず参拝する人気の境内社です。 - 稲荷上乃社(稲荷山頂上)
ご祭神:稲荷大神(御厳大神)
ご利益:心願成就・威徳邁進・強運招福
境内の「稲荷山」山頂に鎮座し、凛とした空気の中で強いパワーを授かれるスポットです。 - 穴守福徳神社
ご祭神:大国主命(おおくにぬしのみこと)・事代主命(ことしろぬしのみこと)
ご利益:福徳円満・金運上昇・商売繁盛(恵比寿様・大黒様のご利益)
御神穴(ごしんけつ)のご利益
奥の宮の中に祀られている穴守稲荷大神がもたらしてくださるご利益です。
ご祭神:穴守稲荷大神(御神砂の霊力)
ご利益:願望成就・病気平癒・招福万来・家内安全

御神砂を持ち帰ると願いが叶うという
奥之宮の奥に位置する「御神穴」に満ちる「御神砂」を備え付けの紙袋に入れて持ち帰り、自宅の敷地や玄関、敷床等に撒くことで、災難を祓い願いが叶うという「お砂持ち信仰」です。

備え付けのスコップで紙袋に入れます
御神砂のまき方
御神砂の袋には「お砂のまき方」が記載されています。
一、家内安全・商売繁盛の招福には玄関入り口に
一、病気平癒の場合は寝床もしくは枕の下に
一、災・厄・禍除の場合は其方向へ
一、新築・増改築には敷地の中心へ
一、其の他 特殊な場合には神社にお尋ね下さい
私、ブログ管理者も商売繁盛のために玄関にまいて、腰痛緩和のために枕の下に敷いてみました。皆さんも御神穴に行かれたらぜひ御神砂を持ち帰ってそれぞれの目的でまいてみてください。
穴守稲荷神社のご利益の口コミ・体験談
穴守稲荷神社に参拝された方々や、奥之宮でいただける「御神砂(お砂)」を拝受された方々からは、多くのアラタナご利益や不思議な体験談が寄せられています。代表的な口コミをご紹介します。
商売繁盛・事業発展(仕事運・金運)
【体験談1】「長年の顧客が増えて売り上げが過去最高に」
自営業を始めてから毎年穴守稲荷神社へ参拝しています。拝受した御神砂を「お砂のまき方」に従ってお店の玄関入り口に気持ちを込めて撒いたところ、新規のお客様はもちろん、疎遠になっていたお得意様からの注文が急増。おかげさまで過去最高の売上を達成でき、お稲荷様のご利益を強く実感しています。
【体験談2】「諦めかけていた案件が急展開で成約!」
仕事の大きなプロジェクトで難航していた時期に参拝しました。境内社のお社もひとつひとつ丁寧に巡り、事業の発展を祈願したところ、参拝した翌週に相手企業から連絡があり、トントン拍子で契約が決まりました。「商売繁盛の穴守さん」と呼ばれる理由がよく分かりました。
病気平癒・健康祈願(御神砂のお力)
【体験談1】「枕の下にお砂を敷いて祈ったら体調が回復」
家族が長引く体調不良に悩んでいた際、穴守稲荷神社の奥之宮で御神砂を授かりました。「病気平癒の場合は寝床もしくは枕の下に」という案内の通り、小さな袋に入れて枕の下に置いて休んでもらったところ、徐々に食欲が戻り、元通りの元気を撒き取り戻すことができました。心から感謝しています。
【体験談2】「術後の経過が驚くほど順調に」
大きな手術を控えていた際にお参りし、御神砂を持ち帰りました。不安な気持ちを鎮めるように寝床の近くにお祀りしていたところ、手術は無事に成功し、担当医からも驚かれるほど術後の回復がスムーズでした。精神的にも大きな支えになってくれたと感じています。
災・厄・禍除(家内安全・厄除け)
【体験談1】「気になる方角にお砂を撒いてからトラブルが激減」
家の中でなんとなく良くないことが続いていた時期があり、気になっていた方角(災厄の方向)へ御神砂を清めとして撒かせていただきました。すると、それまで続いていた身の回りの小さなトラブルや家族のギクシャクした雰囲気が嘘のように収まり、家の中に穏やかな気が戻ってきたのを実感しました。
【体験談2】「新築の敷地中心にお砂を撒き、安心して暮らせています」
マイホームを新築する際、地鎮祭とともに穴守稲荷神社の御神砂をいただき、説明通り「敷地の中心」にお清めとして撒きました。工事中も事故ひとつなく素晴らしい家が完成し、入居後も家族みんなが大きな病気や怪我もなく安全・快適に暮らせています。
航空安全・旅行安全(交通安全・落物拝受)
【体験談1】「海外出張や長距離フライト前のマストスポット」
航空業界で働いているため、フライト前や旅行前には必ず航空稲荷に参拝しています。一度、海外の空港で荷物が紛失しかけたことがあったのですが、奇跡的にすぐに見つかって手元に戻ってきたことがありました。「落物拝受」のご利益もあると知って納得です。
【体験談2】「悪天候のフライトでも無事に到着できた」
大型台風が接近していて欠航が危ぶまれる中でのフライト前、穴守稲荷神社に立ち寄って無事を祈願しました。結果的に搭乗した便だけ無事に離発着でき、目的地まで揺れることもなく安全に到着。羽田空港のすぐ近くで旅人を見守ってくれている安心感があります。
穴守稲荷神社 見どころ
主な社殿・施設など
本殿

左から拝殿、本殿、稲荷山
ご祭神・豊受姫命が鎮座する最も神聖な御社殿です。日頃の感謝を伝え、衣食住の安定や事業発展を祈願する参拝の中心地となっています。
拝殿

参拝者が多い穴守稲荷神社
参拝者が日常的に手を合わせる社殿です。立派な佇まいの中で、日々の平安や願い事を心穏やかに祈ることができます。
社務所

御朱印やお守り、御神札などを授与していただける場所です。参拝記念の授与品拝受や境内の案内の際にも気軽に立ち寄れます。

お守りや御朱印を求める参拝者
神楽殿

例大祭などで利用される神楽殿
例大祭などの行事で神楽や伝統芸能が奉納される舞台です。華やかさと歴史を感じさせる趣のある造りになっています。
手水舎

南参道の鳥居蕎麦の手水舎
参拝前に手や口を清め、心身を祓い清める場所です。綺麗に整備された清涼な水で清めることで清々しい気持ちで参拝に臨めます。
御井戸

境内に湧き出る聖なる井戸です。
隣接する「水琴窟(すいきんくつ)」を鳴らすために使われています。
御井戸のすぐ隣には、宮司様自ら手掛けられた水琴窟「東国一(とうごくいち)」が設置されています。
御井戸から汲み上げた御神水を柄杓(ひしゃく)ですくい、水琴窟の上に鎮座する神使(キツネさん)に掛けると、地中に埋められた大水瓷(大きなかめ)の中で水滴が反響し、「キーン、コーン」と金属的で非常に涼やかで美しい音色が響き渡ります。皆さんもぜひ試してみてください。
門祓之松(かどはらいのまつ)

横一直線に伸びる門祓之松
社務所前で参拝者の頭上を覆うようにダイナミックに枝を伸ばす見事な黒松です。高さ約2.5〜3mに対し、横の長さ(枝張り)は約7mにも及び、参拝者の邪気を祓い清める象徴とされています。昭和23年の神社移転以降70年以上にわたり大切に育てられ、2017年には大田区の「おおたの名木選」にも選定されています。
神田(しんでん)

神様へお供えするお米を育てるための特別な田んぼです。お稲荷様と農業・五穀豊穣の深い結びつきを体感できる貴重な場所です。
千本鳥居・稲荷山・奥之宮・周辺
千本鳥居

鮮やかな朱色の鳥居がいくつも連なる幻想的な参道です。鳥居のトンネルをくぐることで、異世界に入り込んだような神秘的な体験が味わえます。
稲荷山

聳え立つ稲荷山
明治30年に最初に造営され、令和2年(2020年)に美しく再整備された高さ約11mの神聖な築山です。階段を登ると山頂の「稲荷上乃社」へ至り、境内を一望できます。山麓には「奥之宮」や「御神穴」があり、境内屈指のパワーを感じられるスポットです。
稲荷上乃社(いなりかみのやしろ)

稲荷上乃社の右には御嶽神社もある
稲荷上乃社(いなりうえのやしろ)は、「御厳神社」とも称されるお社で、穴守稲荷神社の境内奥にそびえる高さ約11メートルの「稲荷山」山頂に鎮座しています。
その歴史は明治30年(1897年)にさかのぼり、元々は現在の羽田空港敷地内にあった旧鎮座地の境内奥に築かれた人工の築山(稲荷山)の頂に奉斎されたのが始まりです。戦後の強制退去に伴う現在地への移転後も大切に引き継がれ、令和2年(2020年)に行われた「令和の大改修」によって稲荷山全体が再整備された際、山頂を飾る新たな社殿として美しく再建・鎮座いたしました。
奥之宮

奥之宮(おくのみや)は、本殿の右手から広がる千本鳥居を抜けた先に佇む、境内でもひときわ深い信仰を集める聖域です。古くから「お穴さま」の愛称で親しまれており、現在の社殿は令和2年(2020年)の境内部屋・奥之宮全面改修事業(令和の大改修)によって、稲荷山の山麓に新しく美しく再整備されました。
御神穴(ごしんけつ)

御神砂が置かれている御神穴
奥之宮の奥に位置する穴守稲荷最大の聖域です。「御神砂」を持ち帰る「お砂持ち信仰」で知られています。

御神砂を紙袋に入れて持ち帰ります
境内社(摂末社)
築山稲荷

国土安穏や建築安全、商売繁盛を守護するお稲荷様です。土地や建物に関わる祈願をする参拝者から深く親しまれています。
幸稲荷

幸福招福や良縁成就のご利益があるとされる末社です。日々の小さな幸せや良縁を願う参拝者に人気のスポットです。
末広稲荷

「末広がり」の名の通り、将来の発展や子孫繁栄、家運上昇を祈願するお社です。おめでたいご利益を授かれます。
航空稲荷

羽田空港に最も近い神社として、航空安全や旅行安全、落物拝受を祈願するお社です。パイロットや客室乗務員も多く参拝します。
繁栄稲荷神社

事業や家庭のさらなる「繁栄」を祈願するお社です。商売繁盛や家運隆盛を願う多くの人々が参拝に訪れます。
出世稲荷

仕事運の上昇や地位向上、出世開運のご利益で知られるお社です。ビジネスパーソンやキャリアアップを目指す方にぴったりです。
開運稲荷

運気を大きく開いて招福をもたらすお社です。人生の転機や新しいことに挑戦する際の開運祈願におすすめです。
必勝稲荷

その名の通り「必勝祈願」「勝運上昇」「試験合格」「試合・勝負事の成就」に格別のご利益があるとされ、受験生やスポーツの試合に臨む方、ビジネスでの挑戦を控えた参拝者が多く訪れます。人生の大切な一番や決戦の前に必ず立ち寄りたい、力強いエネルギーに満ちたスポットです。
穴守福徳神社

大国主命と事代主命(恵比寿様・大黒様)をお祀りするお社です。金運上昇や福徳円満のご利益を同時に授かることができます。
参道・鳥居・社頭
社頭(大鳥居・社号標)

穴守稲荷神社の表参道の入口に佇む立派な大鳥居と社号標です。神社の顔として参拝者を温かく迎え入れ、日常と神域を分かつ境界となっています。
表参道

正面から本殿へと続くメインの参道です。大鳥居が参拝者を迎え、整備された石畳を真っ直ぐ進み、行灯門という穴守稲荷神社の名前の大きな立て看板と鳥居をくぐると手水舎と拝殿に至ります。
南参道

南参道の入り口に佇む鳥居。
穴守稲荷神社の御朱印
穴守稲荷神社では、通常の参拝でいただける直書き御朱印に加え、羽田空港の膝元ならではの限定御朱印やコラボ御朱印帳が用意されています。
通年でいただける御朱印(直書き)
今回、御朱印帳を持参して直書き御朱印を頂いてきました。

穴守稲荷神社 本社の御朱印
手持ちの御朱印帳に直接書き記していただける基本の御朱印は以下の3種類です。
- ① 御本社朱印:初穂料 500円
- ② 奥之宮朱印:初穂料 300円(※単独授与不可・①を受けた方のみ)
- ③ 稲荷山登拝印:初穂料 200円(※単独授与不可・①と②を受けた方のみ)

奥之宮と稲荷山登拝の御朱印
【セット初穂料】3種セット(御本社+奥之宮+稲荷山):1,000円

御本社、奥之宮、稲荷山登拝の御朱印
限定・特別御朱印(航空稲荷)

航空稲荷の御朱印
飛行機や雲の朱印があしらわれた、航空関係者や旅人に大人気のお手配印です。
- 航空稲荷御朱印:初穂料 500円
- 限定授与日:毎月17日 および 「空の旬間」(9月20日〜9月30日) 限定
穴守稲荷神社の特別御朱印帳
【期間限定】エアライン6社コラボ御朱印帳

エアライン6社コラボ御朱印帳
「空の旬間(9/20〜9/30)」に合わせて授与される超人気の限定御朱印帳です。
- エアライン6社コラボ御朱印帳(~羽田の空の賑わい・羽田の歴史と賑わい~)
- 初穂料:3,500円
- 頒布期間:9月20日 13:00より頒布開始(空の旬間限定)

エアライン6社コラボ御朱印帳
羽田空港に就航する航空会社6社とのコラボレーションデザイン。表紙には歴代・現行の航空機やお稲荷様の狐たちが描かれた豪華な特別仕様です。
頒布数の目安
- 土日祝日:1日あたり約300部
- 平日:1日あたり約100部程度
※非常に人気が高いため、連日早い時間帯で「本日配布分は終了いたしました」となる注目の授与品です。
「空の日」特別御朱印帳(御朱印入りセット)

空の日特別御朱印帳
- 甲(朱印4種全部入り):初穂料 4,500円
(航空稲荷金墨・特別関防印「空の日」、御本社特別関防印「羽田空港一衣帯水之壮」、奥之宮、稲荷山特別関防印「羽田空港発祥御緑山」) - 乙(朱印1種のみ):初穂料 3,500円
(航空稲荷金墨・特別関防印「空の日」入り)
穴守稲荷神社のお守り・授与品一覧

神砂守(巾着型お守り)
- 神砂守(金運招福:黄):1,000円
- 神砂守(学業成就:緑):1,000円
- 神砂守(厄除開運:紫):1,000円
- 神砂守(心願成就:赤):1,000円
- 神砂守(身体健全:白):1,000円
各種お守り(錦袋型・一般)
- 合格守:1,000円
- 安産守:1,000円
- 福守:1,000円
- 厄除守:1,000円
- 病気平癒守:1,000円
- 金運守:1,000円
- 交通安全守(大・小):各 1,000円
- 仕事守:1,000円 必勝守:1,000円
航空・旅行・特別なお守り

- 旅行安全守・航空安全守:各 1,000円
- 福徳守(フライトタグ型 / 航空安全・必勝・仕事):1,500円
- 航空・交通安全ステッカー守:500円
- 水琴鈴狐:1,000円
- あなまもり・まめぎつね:各 500円
- 開運守(板守):各 500円
祭典・年間行事
穴守稲荷神社では、年間を通して四季折々の伝統的な祭事や行事が執り行われています。
1月1日:歳旦祭
新年を祝い、皇室の安寧と氏子崇敬者の開運招福・家内安全を祈願します。
2月節分:節分祭(追儺式)
無病息災や開運を祈り、福豆撒きなどが行われる恒例の行事です。
2月初午日:初午祭
お稲荷様の御縁日である初午(はつうま)の日に、五穀豊穣や商売繁盛を感謝・祈願する重要なお祭りです。
8月下旬:献灯祭(けんとうさい)
境内に千基近い行灯(あんどん)が並び、灯火に願いを込める幻想的な夏の祭事です。夕刻からは境内が美しい光に包まれます。
9月20日〜30日:空の旬間 / 航空安全祈願祭
「空の日(9月20日)」に合わせ、航空安全や旅行安全を祈願する祭事・イベントが開催されます。限定のコラボ御朱印や御朱印帳の授与でも賑わいます。
11月3日(文化の日):例大祭
穴守稲荷神社で最も盛大に催される年間最大のお祭りです。伝統芸能の奉納やお囃子、神田で収穫された神稲「実寿穂」の拝受などが行われます。
基本情報
【社名】穴守稲荷神社(あなもりいなりじんじゃ)
【住所】〒144-0043 東京都大田区羽田5-2-7
【電話番号】03-3741-0809
【参拝時間】24時間参拝可能(境内自由)
※奥之宮内の参拝:6:00頃〜16:30頃
【祈祷受付時間】9:00〜16:00
【ご祭神】
主祭神:豊受姫命(とようけひめのみこと)
【境内社・末社】
築山稲荷、幸稲荷、末広稲荷、航空稲荷、繁栄稲荷神社、出世稲荷、開運稲荷、穴守福徳神社、稲荷上乃社(御厳神社)、奥之宮・御神穴
【ご利益】
・主祭神(豊受姫命):商売繁盛、千客万来、事業発展、家内安全、衣食住安泰
・穴守稲荷大神(御神穴・御神砂):病気平癒、招福成就、厄除祈願、願望成就(お砂持ち信仰)
・航空稲荷:航空安全、旅行安全、落物拝受
・各種境内社:出世開運、開運招福、家運隆盛、五穀豊穣、子孫繁栄、良縁成就、建築安全、金運上昇(福徳円満)
【公式サイト】https://anamori.jp/
穴守稲荷神社へのアクセス
羽田空港のすぐ近くに位置する穴守稲荷神社は、電車・バス・車のいずれでもアクセスしやすい好立地にあります。
電車・路線バスでのアクセス
- 京浜急行電鉄(京急空港線)
→「穴守稲荷駅」下車 徒歩約3分※駅改札を出て参道を直進するだけで到着するため、初めて訪れる方でも迷わずアクセスできます。 - 東京モノレール
→「天空橋駅」下車 徒歩約7分 - 路線バス(京浜急行バス)
→「穴守稲荷」バス停下車 徒歩約3分
お車でのアクセス
首都高速でのアクセス
→首都高速湾岸線・1号羽田線「羽田出入口」より約3分
穴守稲荷神社の駐車場

神楽殿の前に参拝者専用駐車場
参拝者専用駐車場が神楽殿の前に用意されています。
- 利用可能時間:8:30〜17:00(参拝者用)
- 駐車台数:約10台分あり(参拝者無料)
注意事項:初詣(正月三が日)や例大祭、献灯祭などの混雑期・催事開催日は駐車場が閉鎖・制限される場合があります。周辺のコインパーキングをご利用いただくか、公共交通機関でのご参拝がおすすめです。
記事紹介まとめ
穴守稲荷神社は、海水の侵入を防ぎ地域を守ったという創建の歴史から、現代では羽田空港や旅の安全、そして人々の生活全般(衣食住)を支えるパワースポットとして広く親しまれています。
見事な千本鳥居や築山「稲荷山」、奥之宮でいただける「御神砂(お砂)」の病気平癒・諸願成就のご利益、さらには手押しポンプの「御井戸」など、境内には五感で魅力を感じられるスポットが盛りだくさんです。
また、神社から少し足を伸ばせば、かつて滑走路拡張により現地に残され、後に戦争反対と空港の平和のシンボルとして移設された「旧一の大鳥居(弁天橋傍・約1km離れた場所)」も訪れることができます。
都内と羽田空港からのアクセスも良いので、旅の前後や日頃の感謝を伝える参拝に、ぜひ足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。

